2015年4月にブルガリアで、生まれて間もない新生児に暴行を繰り返すという助産師としてあるまじき行為に出た女が逮捕された。2017年9月の裁判で懲役18年という判決が下されていたが、最近になって女には刑期の代わりに「自宅軟禁」下に置かれることが確定した。『Mirror』『The Sun』などが伝えている。
2015年4月18日、ブルガリアの首都ソフィアにあるソフィア・メド病院の新生児室で、生後4日目の女児が助産師に激しい暴行を加えられるという痛ましい事件が起こった。
助産師エミリア・コバチェバ(Emiliya Kovacheva)は24時間勤務のシフトが終わりに近づいた午前2時頃、ぐずって泣き始めた女児ニコル・ディミィトロヴァちゃん(Nikol Dimitrova)のベッドに近づくと、突然ニコルちゃんの顔や頭を激しく叩き始めた。ニコルちゃんの泣き声で他の新生児らも泣き出したため、キレたエミリアはニコルちゃんを乱暴に抱き上げると、頭部や腹部、胸部などを拳で殴ったり平手打ちを加えるなどして暴行し、ベッドに寝かせた後も頭部を強く押さえて殴り続けるという尋常ならざる行為を繰り返した。
新生児室に設置されていた監視カメラがエミリアの虐待行為全てを捉えており、後に逮捕されている。裁判が行われた法廷で、エミリアの弁護士は「被告は当時、24時間勤務のシフトについておりイライラしていた」と弁護したが、その言い訳は却下され、2017年9月に行われた法廷審問でエミリアには18年の実刑判決が下された。ところが最近になって、その判決が変更されたのである。
エミリアは自身が2児の母であり、年老いた両親をひとりで介護していたというが、そのことが情状酌量に繋がったようだ。とはいえ産後の回復を待って入院していた母親にとって、助産師というのは最も信用すべき存在であるにもかかわらず、新生児に激しい暴行を加えたエミリアの行為は許し難いといえよう。
エミリアの暴行でニコルちゃんの頭蓋骨にはヒビが入り、脳内出血を起こしていた。法医学専門医らはニコルちゃんが拳、もしくは哺乳瓶で激しく殴られたと確信したことを法廷で証言し、生命の危機に瀕するような傷を負わされた女児がこの暴行で命を落とさなかったのは奇跡だと述べた。しかし暴行により後遺症が残る可能性があることを警告した医師らの言葉通り、現在3歳になるニコルちゃんは難治性てんかんと診断された。この症状は、幼い時に負った頭部の傷によりしばしば起こるものとされている。娘に耐えがたい苦悩と傷を負わせたエミリアに終身刑を強く望む両親は、18年の懲役刑から単なる「自宅軟禁」のみを言い渡されたことについて納得できるはずもなく、この判決を強く批判している。
一方でエミリアは地元メディアに「罪の意識は全くない」と話しており、法廷では「ずっと家にいるなんて健康に良くないからもっと自由がほしい」などと自宅軟禁の判決について不満ともとれる言葉を述べていたようだ。これについて裁判所側はエミリアの要求を受け入れることを拒否したが、このニュースを知った人からは「どうして18年の懲役刑から自宅軟禁になるわけ? こんな暴力的な女なら自分の子供たちだって危険に決まってるでしょ。殺人未遂罪で服役すべきよ」「監視カメラがなによりの証拠で、女がしたことは明らかなのに自宅へ戻すってどういうこと!? 裁判所の判決が信じられない」「判決が狂っているとしか思えない。自宅には子供やか弱い両親がいるんだよね? 危険極まりないよ」「どんな言い訳でこの減刑にしたんだろう。判事の言い分を是非きいてみたい。最低としかいいようがない」「新生児が死にかけたのに自宅軟禁? 冗談だろ」「いくら24時間勤務のシフトで疲れていたとはいえ、こんなこと許されるはずがない」「言い訳など通用しない。死刑でもいいぐらいだ」といった非難の声が相次いでいる。
画像は『Mirror 2018年7月7日付「Midwife beats newborn baby in maternity unit ‘because she kept crying and waking other babies’」(Image: CEN)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)
2015年4月18日、ブルガリアの首都ソフィアにあるソフィア・メド病院の新生児室で、生後4日目の女児が助産師に激しい暴行を加えられるという痛ましい事件が起こった。
助産師エミリア・コバチェバ(Emiliya Kovacheva)は24時間勤務のシフトが終わりに近づいた午前2時頃、ぐずって泣き始めた女児ニコル・ディミィトロヴァちゃん(Nikol Dimitrova)のベッドに近づくと、突然ニコルちゃんの顔や頭を激しく叩き始めた。ニコルちゃんの泣き声で他の新生児らも泣き出したため、キレたエミリアはニコルちゃんを乱暴に抱き上げると、頭部や腹部、胸部などを拳で殴ったり平手打ちを加えるなどして暴行し、ベッドに寝かせた後も頭部を強く押さえて殴り続けるという尋常ならざる行為を繰り返した。
新生児室に設置されていた監視カメラがエミリアの虐待行為全てを捉えており、後に逮捕されている。裁判が行われた法廷で、エミリアの弁護士は「被告は当時、24時間勤務のシフトについておりイライラしていた」と弁護したが、その言い訳は却下され、2017年9月に行われた法廷審問でエミリアには18年の実刑判決が下された。ところが最近になって、その判決が変更されたのである。
エミリアは自身が2児の母であり、年老いた両親をひとりで介護していたというが、そのことが情状酌量に繋がったようだ。とはいえ産後の回復を待って入院していた母親にとって、助産師というのは最も信用すべき存在であるにもかかわらず、新生児に激しい暴行を加えたエミリアの行為は許し難いといえよう。
エミリアの暴行でニコルちゃんの頭蓋骨にはヒビが入り、脳内出血を起こしていた。法医学専門医らはニコルちゃんが拳、もしくは哺乳瓶で激しく殴られたと確信したことを法廷で証言し、生命の危機に瀕するような傷を負わされた女児がこの暴行で命を落とさなかったのは奇跡だと述べた。しかし暴行により後遺症が残る可能性があることを警告した医師らの言葉通り、現在3歳になるニコルちゃんは難治性てんかんと診断された。この症状は、幼い時に負った頭部の傷によりしばしば起こるものとされている。娘に耐えがたい苦悩と傷を負わせたエミリアに終身刑を強く望む両親は、18年の懲役刑から単なる「自宅軟禁」のみを言い渡されたことについて納得できるはずもなく、この判決を強く批判している。
一方でエミリアは地元メディアに「罪の意識は全くない」と話しており、法廷では「ずっと家にいるなんて健康に良くないからもっと自由がほしい」などと自宅軟禁の判決について不満ともとれる言葉を述べていたようだ。これについて裁判所側はエミリアの要求を受け入れることを拒否したが、このニュースを知った人からは「どうして18年の懲役刑から自宅軟禁になるわけ? こんな暴力的な女なら自分の子供たちだって危険に決まってるでしょ。殺人未遂罪で服役すべきよ」「監視カメラがなによりの証拠で、女がしたことは明らかなのに自宅へ戻すってどういうこと!? 裁判所の判決が信じられない」「判決が狂っているとしか思えない。自宅には子供やか弱い両親がいるんだよね? 危険極まりないよ」「どんな言い訳でこの減刑にしたんだろう。判事の言い分を是非きいてみたい。最低としかいいようがない」「新生児が死にかけたのに自宅軟禁? 冗談だろ」「いくら24時間勤務のシフトで疲れていたとはいえ、こんなこと許されるはずがない」「言い訳など通用しない。死刑でもいいぐらいだ」といった非難の声が相次いでいる。
画像は『Mirror 2018年7月7日付「Midwife beats newborn baby in maternity unit ‘because she kept crying and waking other babies’」(Image: CEN)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)