プラスチックの廃棄が地球環境に深刻な影響を与えていることは周知の事実であるが、同様に食品の大量廃棄も問題になっている。このほど環境問題を考慮するイギリスのカップルが、披露宴でゲストに廃棄寸前の食材を使った料理を振舞った。『real fix』『The Sun』などが伝えている。
英ウェスト・ヨークシャー州リーズに住むシェリー・ハリスさん(36歳)とジェームズ・マナリングさん(29歳)は7月14日に地元で挙式・披露宴を行い、招待した140人のゲストを驚かせた。
普段から環境問題を真剣に考えるシェリーさんとジェームズさんは、できるだけ環境にやさしい結婚式を挙げたいと思っていた。そこで1年前、食品廃棄の慈善団体「The Real Junk Food Project(以下RJFP)」に披露宴で廃棄寸前の食材を使った料理を出したいと予約を入れた。
通常、各スーパーやサンドイッチのチェーン店、ファストフードのアウトレット店などから食材を仕入れるRJFPは、仕入れ当日まで倉庫にどんな食品が配達されるか分からないそうだ。しかし事前に披露宴でのケータリング予約が入れば、メニューに合わせて必要な食材を冷凍保存しておくことが可能だ。シェリーさんとジェームズさんは、塩やスパイスなどの調味料でさえも全てRJFPに賄ってもらった。
チェーン店からのドーナツや野菜ケーキなどのデザートに加えて、ほうれん草やひよこ豆のカレー、チキンとベーコンのパイ、ソーセージと豆のキャセロール、ラタトゥーユ、ローストチキンやトルティーヤ、コールドミートやピクルス、チーズなどが並んだバッフェは、140人のゲスト誰もが廃棄される寸前の食べ物だとは気付かないほど豪華で、スピーチの時になって初めて食材のことを明かされると驚き、感心していたという。生後15週になる娘アイオナちゃんの育児のために今は仕事を休んでいるというシェリーさんは、このように話している。
「プラスチック廃棄だけが環境に悪いのではありません。食べ物だって分解されると二酸化炭素とメタンを含む温室効果ガスが放出されます。」
今回、シェリーさんとジェームズさんは35kgの食品廃棄の無駄を救った。つまり66.5kgの二酸化炭素の排出量を防いだことになり、その量は平均家庭の6日間の電力消費量に相当するという。シェリーさんは披露宴で食べ物の無駄を防いだだけでなく、自身のウエディングドレスには竹パルプを使用した自然に優しい素材のものを選び、ゲストへの引き出物には植物の「種」を渡した。
「私たちの結婚式から、食品の無駄な廃棄を止めようというメッセージが伝わればと思います。他の人たちにも是非残り物を使い切ることを考えてもらいたい。今回協力してくれたRJFPチームには本当に感謝しています。おかげで素晴らしい記念すべき一日になりました。」
RJFPチームへは食材費だけでなく料理の準備やスタッフへの手当などの支払いもあるが、通常の結婚式に比べてかなり安上がりになったようだ。このニュースを知った人からは、「いいアイデアだと思う。捨てられる大量の食材がコンポストなどの利用法があるにもかかわらずいつも地中に埋められるのは理解できない」「でも、この食材ってどこから来たのかどうやってこれまで保存されているのかわからないでしょう? それを思うと食べるのは不安」「将来のことを思えば、こうした取り組みは素敵だと思う」「いい考えとは思うけど、披露宴ではやっぱり残り物で作った料理を食べたくないかな」「140人もゲストを呼ばなければもっと節約になったと思うが?」「環境のことを考えている素晴らしいカップルだと思う。経済的でいいじゃない」「地球のためというよりも、単にケチっているだけの気もする」といった賛否両論の声があがっている。
画像は『real fix 2018年7月18日付「Couple Who Used Food Destined For Landfill As Wedding Buffet Recycled Enough Surplus To Feed 140 Guests」(SWNS/REALFIX)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)
英ウェスト・ヨークシャー州リーズに住むシェリー・ハリスさん(36歳)とジェームズ・マナリングさん(29歳)は7月14日に地元で挙式・披露宴を行い、招待した140人のゲストを驚かせた。
普段から環境問題を真剣に考えるシェリーさんとジェームズさんは、できるだけ環境にやさしい結婚式を挙げたいと思っていた。そこで1年前、食品廃棄の慈善団体「The Real Junk Food Project(以下RJFP)」に披露宴で廃棄寸前の食材を使った料理を出したいと予約を入れた。
通常、各スーパーやサンドイッチのチェーン店、ファストフードのアウトレット店などから食材を仕入れるRJFPは、仕入れ当日まで倉庫にどんな食品が配達されるか分からないそうだ。しかし事前に披露宴でのケータリング予約が入れば、メニューに合わせて必要な食材を冷凍保存しておくことが可能だ。シェリーさんとジェームズさんは、塩やスパイスなどの調味料でさえも全てRJFPに賄ってもらった。
チェーン店からのドーナツや野菜ケーキなどのデザートに加えて、ほうれん草やひよこ豆のカレー、チキンとベーコンのパイ、ソーセージと豆のキャセロール、ラタトゥーユ、ローストチキンやトルティーヤ、コールドミートやピクルス、チーズなどが並んだバッフェは、140人のゲスト誰もが廃棄される寸前の食べ物だとは気付かないほど豪華で、スピーチの時になって初めて食材のことを明かされると驚き、感心していたという。生後15週になる娘アイオナちゃんの育児のために今は仕事を休んでいるというシェリーさんは、このように話している。
「プラスチック廃棄だけが環境に悪いのではありません。食べ物だって分解されると二酸化炭素とメタンを含む温室効果ガスが放出されます。」
今回、シェリーさんとジェームズさんは35kgの食品廃棄の無駄を救った。つまり66.5kgの二酸化炭素の排出量を防いだことになり、その量は平均家庭の6日間の電力消費量に相当するという。シェリーさんは披露宴で食べ物の無駄を防いだだけでなく、自身のウエディングドレスには竹パルプを使用した自然に優しい素材のものを選び、ゲストへの引き出物には植物の「種」を渡した。
「私たちの結婚式から、食品の無駄な廃棄を止めようというメッセージが伝わればと思います。他の人たちにも是非残り物を使い切ることを考えてもらいたい。今回協力してくれたRJFPチームには本当に感謝しています。おかげで素晴らしい記念すべき一日になりました。」
RJFPチームへは食材費だけでなく料理の準備やスタッフへの手当などの支払いもあるが、通常の結婚式に比べてかなり安上がりになったようだ。このニュースを知った人からは、「いいアイデアだと思う。捨てられる大量の食材がコンポストなどの利用法があるにもかかわらずいつも地中に埋められるのは理解できない」「でも、この食材ってどこから来たのかどうやってこれまで保存されているのかわからないでしょう? それを思うと食べるのは不安」「将来のことを思えば、こうした取り組みは素敵だと思う」「いい考えとは思うけど、披露宴ではやっぱり残り物で作った料理を食べたくないかな」「140人もゲストを呼ばなければもっと節約になったと思うが?」「環境のことを考えている素晴らしいカップルだと思う。経済的でいいじゃない」「地球のためというよりも、単にケチっているだけの気もする」といった賛否両論の声があがっている。
画像は『real fix 2018年7月18日付「Couple Who Used Food Destined For Landfill As Wedding Buffet Recycled Enough Surplus To Feed 140 Guests」(SWNS/REALFIX)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)