宿便が大量に蓄積すると生命の危機に瀕する事態に陥る。今年1月にイギリスで、腹痛を抱えて病院を訪れた男性の検査をしたところ、医師らは驚くべき結果を目にした。『Metro』などが伝えている。
ロンドン在住とされる自閉症の24歳男性(名は公表されず)は、腹痛と下痢が1週間続いたことから今年の1月24日に病院の緊急外来を訪れた。
ロンドンのニューハム大学病院が症例報告専門誌『BMJ Case Reports』で発表したところによると、この男性は2014年から数回にわたり便秘を訴えていたという。医師らがCT検査を行った結果、男性の直腸は肥大しS状結腸には大量の宿便が蓄積していた。
医師らが下剤投与や浣腸を勧めたものの、男性はこれらを拒否。しかしその2日後に「腹痛が悪化した」と再来院した男性を診たところ、放置すると生命が脅かされ意識レベルが低下する腹膜炎に感染していることが判明した。更なる検査では、腎臓が機能不全を起こし始め、血液が酸化、S状結腸にかなりの穴が開いていることがわかり、医師らは男性を集中治療室に搬送し、手術を行った。
『BMJ Case Reports』には、「この患者は慢性的な特発性巨大結腸症と巨大直腸を患っていた。彼は幼少期、または思春期から便秘や腹痛、腹部膨満を周期的に繰り返す傾向にあり、管腔内圧が上昇することによって腸壁に潰瘍ができ、穴が開く危険性が増大する」と記されている。
なお今年6月にはオーストラリアで、便秘が原因で3日間の腹痛や吐き気、脚の痛み、さらに脚の感覚が麻痺して24時間身動きできなくなるほどの症状を訴えた57歳男性が、病院の検査で腸内に2リットルもの宿便が蓄積していることが判明し、医師らは緊急手術を施したという。
画像は『Metro 2018年8月22日付「Man had such bad constipation his bowels burst causing his organs to shut down」(Picture: BMJ Case)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)
ロンドン在住とされる自閉症の24歳男性(名は公表されず)は、腹痛と下痢が1週間続いたことから今年の1月24日に病院の緊急外来を訪れた。
ロンドンのニューハム大学病院が症例報告専門誌『BMJ Case Reports』で発表したところによると、この男性は2014年から数回にわたり便秘を訴えていたという。医師らがCT検査を行った結果、男性の直腸は肥大しS状結腸には大量の宿便が蓄積していた。
医師らが下剤投与や浣腸を勧めたものの、男性はこれらを拒否。しかしその2日後に「腹痛が悪化した」と再来院した男性を診たところ、放置すると生命が脅かされ意識レベルが低下する腹膜炎に感染していることが判明した。更なる検査では、腎臓が機能不全を起こし始め、血液が酸化、S状結腸にかなりの穴が開いていることがわかり、医師らは男性を集中治療室に搬送し、手術を行った。
『BMJ Case Reports』には、「この患者は慢性的な特発性巨大結腸症と巨大直腸を患っていた。彼は幼少期、または思春期から便秘や腹痛、腹部膨満を周期的に繰り返す傾向にあり、管腔内圧が上昇することによって腸壁に潰瘍ができ、穴が開く危険性が増大する」と記されている。
なお今年6月にはオーストラリアで、便秘が原因で3日間の腹痛や吐き気、脚の痛み、さらに脚の感覚が麻痺して24時間身動きできなくなるほどの症状を訴えた57歳男性が、病院の検査で腸内に2リットルもの宿便が蓄積していることが判明し、医師らは緊急手術を施したという。
画像は『Metro 2018年8月22日付「Man had such bad constipation his bowels burst causing his organs to shut down」(Picture: BMJ Case)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)