いつどんな場所に罠が潜んでいるかはわからない。そう実感させられるような出来事が、このほど香港のある女性の身に起こった。Facebookの広告がきっかけで、女性は見知らぬ男性と法的に結婚する罠に嵌められたのである。『shanghaiist』などが伝えた。
香港在住の21歳女性(名は本人の意思で公表されず)はある日、Facebook上のメイクアップアーティスト見習い募集の広告に目を留めた。応募したところ、会社側は女性にウェディングプランナーとしてキャリアを積むべきだと説得。メイクアップアーティストよりも稼げることを強調され、女性は勧められるまま6月に香港で行われた1週間の無料研修に参加した。
そこで女性は会社側から「コースに合格するためには福建省に行き、偽の結婚式に参加しなければならない」と伝えられ、疑うことなく中国・福建省に向かい、同州福州市にある役所内で自分の年と同じくらいの男との結婚式に臨んだ。すると再び会社側に「後で書類は破棄するから」と説得された上で結婚証明書にサインをするように求められ、女性は言われるままに署名した。
ウェディングプランナーになるための研修とはいえ奇妙な経験をしたと感じた女性は、香港に戻った後友人にその話をした。この時になって女性はようやく「嵌められたのでは」と気付き、警察へ通報した。ところが決定的な証拠がないことから地元警察は捜査に乗り気ではなく、女性はこの件を現地の労働組合である香港工会連合会(Hong Kong Federation of Trade Unions、FTU)に相談した。FTUは女性の訴えを認め、現在女性は新手の結婚詐欺の被害者として対応を受けている。
罠に嵌まった女性と結婚した中国の男性は、これを機に香港在住の申請が可能になったという。香港警察は、このような国際結婚詐欺事件は年に1000件ほど発生しており、詐欺の手口はますます巧妙になっていると述べている。
画像は『shanghaiist 2018年8月31日付「Hong Kong woman tricked into marrying stranger while training to be wedding planner」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)
香港在住の21歳女性(名は本人の意思で公表されず)はある日、Facebook上のメイクアップアーティスト見習い募集の広告に目を留めた。応募したところ、会社側は女性にウェディングプランナーとしてキャリアを積むべきだと説得。メイクアップアーティストよりも稼げることを強調され、女性は勧められるまま6月に香港で行われた1週間の無料研修に参加した。
そこで女性は会社側から「コースに合格するためには福建省に行き、偽の結婚式に参加しなければならない」と伝えられ、疑うことなく中国・福建省に向かい、同州福州市にある役所内で自分の年と同じくらいの男との結婚式に臨んだ。すると再び会社側に「後で書類は破棄するから」と説得された上で結婚証明書にサインをするように求められ、女性は言われるままに署名した。
ウェディングプランナーになるための研修とはいえ奇妙な経験をしたと感じた女性は、香港に戻った後友人にその話をした。この時になって女性はようやく「嵌められたのでは」と気付き、警察へ通報した。ところが決定的な証拠がないことから地元警察は捜査に乗り気ではなく、女性はこの件を現地の労働組合である香港工会連合会(Hong Kong Federation of Trade Unions、FTU)に相談した。FTUは女性の訴えを認め、現在女性は新手の結婚詐欺の被害者として対応を受けている。
罠に嵌まった女性と結婚した中国の男性は、これを機に香港在住の申請が可能になったという。香港警察は、このような国際結婚詐欺事件は年に1000件ほど発生しており、詐欺の手口はますます巧妙になっていると述べている。
画像は『shanghaiist 2018年8月31日付「Hong Kong woman tricked into marrying stranger while training to be wedding planner」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)