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【海外発!Breaking News】ハワイアン航空の乗客とんだ災難 スマホに死体写真、催涙スプレーまで(米)

TechinsightJapan 2018年9月5日 18時30分

人々を魅了するリゾート地ハワイ。そのハワイに向かう旅客機に搭乗する者は心躍る気持ちでいっぱいであろう。しかしこのほどハワイアン航空の旅客機で二重のハプニングが発生し、乗客達を困惑させてしまったようだ。『The Sun』『KHON』などが伝えている。

8月31日の朝7時頃、米カリフォルニア州オークランド国際空港からマウイ島カフルイ空港へ向かうハワイアン航空23便が滑走路へ向かって移動し始めた時のことだった。乗客のうち15人のスマートフォンに突然、子供の死体のような写真が送られてきた。

その写真を見た乗客らは、血の気が引く思いをしたという。そこには4~5歳ほどの幼児の死体のようなものがうつ伏せに横たわっていたのだ。これから離陸するというのに、乗客の脳裏には“死”の文字が浮かんでしまったのではないだろうか。このことはすぐに客室乗務員に伝えられ、当機はゲートに一旦戻ることとなった。

しかしこの事態に至った原因は、実にたわいもないことであった。写真の送り主は乗客の15歳少女で、彼女は勉強中の医学生物学クラスの科学プロジェクトで参考にするビーズ・バッグで作られた“子供の死体”の模型写真を、一緒に搭乗していた母親に送るつもりだった。

少女はiPhoneのAirDrop機能(近くにいるiPhoneやiPadユーザーとデータを共有できるシステム)を使って写真を送ろうとしたが、操作を誤り機内にいる他の乗客のiPhoneやiPadへ写真を送ってしまったのだ。この時捜査を担当した警察のスポークスマンは、このように明かしている。

「少女は非常に気まずい思いをしたそうです。彼女はひどく動揺しており、我々は『特に問題になるような犯罪はしていないから大丈夫だ』ということを伝えました。彼女はとてもいい子で多くの人に迷惑をかけてしまったことを申し訳なく感じているようです。」

親子はこのあと別の便でハワイに向かったとのことだ。その後、ハワイアン航空23便は約90分遅れで無事離陸した。しかし一難去ってまた一難とは、このことを言うのであろう。離陸してから3時間ほど経った頃、今度は異臭により機内前方で12人の乗客と3人の客室乗務員が嘔吐や咳込む症状に見舞われ、機内はパニック状態に陥った。

客室乗務員らは一時的に前方の乗客を後方に避難させ、異臭の元の確認にあたった。原因は乗客が機内に違法に持ち込んだ催涙スプレーが、なんらかの拍子で噴射されたことであった。異臭が収まった後、客室乗務員は被害がないことを確認したうえで乗客を元の席に座らせたという。

マウイ島に着陸後、まずは呼吸器に異常があった12人の乗客と3人の客室乗務員の治療が行われた。警察では催涙スプレーの件について調査中とのことだが、ハワイ州の旅客機に催涙スプレーを持ち込んだ場合、1,500ポンド(約215,000円)の罰金刑が科せられるとのことだ。

なお今回のフライトに搭乗した乗客全員には、ハワイアン航空から500ドル(約55,500円)相当の旅券が提供されたもようである。

画像は『The Sun 2018年9月4日付「FLIGHT FROM HELL Chilling moment entire plane is texted terrifying photo of ‘dead’ child sparking emergency on the runway」(IMAGE: AP:ASSOCIATED PRESS)(IMAGE: KGO)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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