どこの国にも浮気された相手に対して、罪を犯すまで憎悪を向けてしまう者が時々いるが、このほどイギリスで浮気されたことが発端で逆上し、元恋人が大事に飼っている熱帯魚を殺す様子を撮影し、その動画を本人に送りつけた女がいた。『The Sun』『Express.co.uk』などが伝えている。
英オックスフォード治安裁判所で行われた裁判が注目を集めている。事件は今年1月9日に発生したものだった。6児の母親でもあるセレナ・レイノルドソン(Serena Reynoldson、35)が、元恋人が飼っている熱帯魚を残忍な方法で1匹残らず殺害したことにより警察に通報された。
セレナは元恋人のジョン・フィッツパトリックさん(John Fitzpatrick)と交際していたが、2013年にジョンさんの浮気がきっかけで2人の仲がかみ合わなくなってしまった。そしてジョンさんはセレナのもとに自分の飼っているペットの熱帯魚と猫とヘビ、そして10歳以下の5人の子供の世話を任せたまま彼女の家から出て行った。
セレナは沸々とわいてきた怒りをジョンさんではなく彼の大切にしていた熱帯魚に向け、なんと水槽に漂白剤を注ぎ込んだのだ。そしてその様子を撮影し、動画をジョンさんに送った。動画には、漂白剤を注ぎながらセレナが狂気じみたセリフを吐いている様子が捉えられていた。
「ジョン、私の人生は台無しよ。趣味を持つことも出来やしない。あなたも同じようになるがいい。(水槽に漂白剤を注ぎながら)ほら漂白剤よ。飲むがいいわ。魚達が漂白剤を飲んでるわよ。死ね、死ね、死ね! 死んでしまえ!」
「あら、まだ死んでないわね。もう少し漂白剤が必要ね。おおっと、もう彼らは死んでるんじゃないかしら。漂白剤、漂白剤、もっと漂白剤を注ぎ足さなきゃね。ジョン、あなたのペットは全部キープできると思わないでちょうだい。私は何も持ってないのよ。あなたって本当に自分勝手な浮気野郎ね。」
水槽に大量の漂白剤を注がれた熱帯魚は、1匹、2匹と次々に死んでいき、枯れ葉のように水中を漂っていく。ついには全ての熱帯魚が息耐えてしまった。ジョンさんの元にはこの動画の後に「ペットのヘビにネズミ用の毒を与えてやる」といった動画が送られた。
ジョンさんは警察に連絡し、英国王立動物虐待防止協会(RSPCA)が立ち入ることとなった。後に裁判などを通して、セレナは2006年に制定された動物福祉法第4条に反して動物に不必要な苦しみを引き起こしたという罪を認めた。法廷ではセレナの弁護士であるチャーリー・モス氏が次のように弁護した。
「彼女はアルコール依存などではなく、家庭内暴力を受けていたのです。それに元恋人が浮気をしたので神経が非常に参っていたということを承知頂きたい。彼女は物事をうまく進めるように努めていたのです。」
「それに彼女は罪を犯してしまったことへの償いをしなければならないと感じたようです。そして『こんなことをするつもりはなかった。怒りと欲求不満が爆発してやってしまった』と私に話してくれました。(セレナは)この行動を後悔しており、情緒を安定させるために努力しているようです。」
法廷で議長のロビン・シズムラ氏(Robin Syzmura)は、セレナに懲役18週間、執行猶予12か月の有罪判決を言い渡し、一生涯、魚を飼うことを禁止した。そして裁判費用300ポンド(約43,000円)とジョンさんに対し損害賠償115ポンド(約16,500円)を支払うよう命じた。
画像は『Express.co.uk 2018年9月4日付「Die, die, die!’ - Furious woman KILLS ex-lover’s fish with BLEACH」(Image: SWNS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)
英オックスフォード治安裁判所で行われた裁判が注目を集めている。事件は今年1月9日に発生したものだった。6児の母親でもあるセレナ・レイノルドソン(Serena Reynoldson、35)が、元恋人が飼っている熱帯魚を残忍な方法で1匹残らず殺害したことにより警察に通報された。
セレナは元恋人のジョン・フィッツパトリックさん(John Fitzpatrick)と交際していたが、2013年にジョンさんの浮気がきっかけで2人の仲がかみ合わなくなってしまった。そしてジョンさんはセレナのもとに自分の飼っているペットの熱帯魚と猫とヘビ、そして10歳以下の5人の子供の世話を任せたまま彼女の家から出て行った。
セレナは沸々とわいてきた怒りをジョンさんではなく彼の大切にしていた熱帯魚に向け、なんと水槽に漂白剤を注ぎ込んだのだ。そしてその様子を撮影し、動画をジョンさんに送った。動画には、漂白剤を注ぎながらセレナが狂気じみたセリフを吐いている様子が捉えられていた。
「ジョン、私の人生は台無しよ。趣味を持つことも出来やしない。あなたも同じようになるがいい。(水槽に漂白剤を注ぎながら)ほら漂白剤よ。飲むがいいわ。魚達が漂白剤を飲んでるわよ。死ね、死ね、死ね! 死んでしまえ!」
「あら、まだ死んでないわね。もう少し漂白剤が必要ね。おおっと、もう彼らは死んでるんじゃないかしら。漂白剤、漂白剤、もっと漂白剤を注ぎ足さなきゃね。ジョン、あなたのペットは全部キープできると思わないでちょうだい。私は何も持ってないのよ。あなたって本当に自分勝手な浮気野郎ね。」
水槽に大量の漂白剤を注がれた熱帯魚は、1匹、2匹と次々に死んでいき、枯れ葉のように水中を漂っていく。ついには全ての熱帯魚が息耐えてしまった。ジョンさんの元にはこの動画の後に「ペットのヘビにネズミ用の毒を与えてやる」といった動画が送られた。
ジョンさんは警察に連絡し、英国王立動物虐待防止協会(RSPCA)が立ち入ることとなった。後に裁判などを通して、セレナは2006年に制定された動物福祉法第4条に反して動物に不必要な苦しみを引き起こしたという罪を認めた。法廷ではセレナの弁護士であるチャーリー・モス氏が次のように弁護した。
「彼女はアルコール依存などではなく、家庭内暴力を受けていたのです。それに元恋人が浮気をしたので神経が非常に参っていたということを承知頂きたい。彼女は物事をうまく進めるように努めていたのです。」
「それに彼女は罪を犯してしまったことへの償いをしなければならないと感じたようです。そして『こんなことをするつもりはなかった。怒りと欲求不満が爆発してやってしまった』と私に話してくれました。(セレナは)この行動を後悔しており、情緒を安定させるために努力しているようです。」
法廷で議長のロビン・シズムラ氏(Robin Syzmura)は、セレナに懲役18週間、執行猶予12か月の有罪判決を言い渡し、一生涯、魚を飼うことを禁止した。そして裁判費用300ポンド(約43,000円)とジョンさんに対し損害賠償115ポンド(約16,500円)を支払うよう命じた。
画像は『Express.co.uk 2018年9月4日付「Die, die, die!’ - Furious woman KILLS ex-lover’s fish with BLEACH」(Image: SWNS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)