歯が4本しかない小さなヨークシャーテリアが複数にわたり人を攻撃したとして先月、警察が犬を飼い主宅から引き離した。現在、オンライン上で多くの署名が集まり、飼い主の女性は愛犬を取り戻すため裁判所に訴え出ている。『The Sun』などが伝えた。
英サリー州エプソンに暮らすアンさん(77歳)は、3年前にヨークシャーテリアの“アルバート”(6歳)を飼い始めた。アルバートは過去に2人の飼い主に飼われていたが、虐待されアンさんに引き取られた。当時、アルバートの体重は2.7kgで、ポロポロと歯が抜け落ち健康状態もあまりよくなかった。しかしアンさんはそんなアルバートを動物病院へ連れて行き予防接種を受けさせマイクロチップを埋め込み、元気になるよう懸命に世話をした。未亡人のアンさんにとって、アルバートはなくてはならない存在になった。
ところが今年になって、問題が起こったのである。4月7日、アルバートが女性の足首に噛みつき、女性が警察に通報した。その時にアンさんは、アルバートに対しての行動を規制する措置を取るよう署名させられた。つまり、アルバートを飼うにあたり公共の場では口輪と引き綱を着け、庭から外に逃げ出すことがないようにと命じられたのである。アンさんがそれを怠った場合は、アルバートが押収されることも伝えられた。
しかしサリー州警察は7月5日、再びアルバートについての複数の苦情を受け取り、同月20日には郵便配達人の女性の持っていた手紙にアルバートが噛みついたとの通報を受けた。これにより8月24日、アンさん宅へ治安裁判所からの犬押収令状を持って出向いた3人の警察官は、アンさんが犬の規制措置を怠ったことを口にし、アルバートを警察に引き渡すよう命じた。
可愛がっていた愛犬と引き離されたアンさんは、「郵便配達人の苦情は理解できません。アルバートは単に手紙を受取ろうとしていただけです。引き綱にもちゃんと繋いでありました。アルバートは子供たちとも仲良くするし、危険な犬ではありません。歯だって上に4本残っているだけなんですよ。アルバートなしではどうしていいかわかりません」と悲しみを露わにしている。アンさんは現在、アルバートが預けられている犬小屋を訪れることを禁じられており、このまま愛犬と会えなくなるのではという不安も大きい。
サリー州警察は「飼い主は犬を躾ける選択肢を与えられたにもかかわらず、それを怠りました。今回の選択肢としては、飼い主が新しい飼い主に引き取ってもらえるよう犬を手放すか、治安裁判所に再度訴えるかになります。安楽死させるということはありません」と述べている。なんとしてでもアルバートを取り戻したいアンさんは、治安裁判所に訴えを起こしており、同州警察は裁判日を待っているといった状態だそうだ。
現在、オンライン上では「アンさんとアルバートが再び一緒に暮らせるように」と署名運動が行われ、57,000件もの署名が世界各地から集まっているという。しかしこのニュースを知った人からは、「そんな犬、安楽死にしろ!」「犬は悪くない。最初の対応措置を守らなかった飼い主が絶対的に悪い」といった批判の声もあがっている。
画像は『The Sun 2018年9月11日付「YORKSHIRE NIPPER Tiny Yorkshire terrier with just four teeth was seized from its owner for ‘biting a postwoman’」(IMAGE: SWNS:SOUTH WEST NEWS SERVICE)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)
英サリー州エプソンに暮らすアンさん(77歳)は、3年前にヨークシャーテリアの“アルバート”(6歳)を飼い始めた。アルバートは過去に2人の飼い主に飼われていたが、虐待されアンさんに引き取られた。当時、アルバートの体重は2.7kgで、ポロポロと歯が抜け落ち健康状態もあまりよくなかった。しかしアンさんはそんなアルバートを動物病院へ連れて行き予防接種を受けさせマイクロチップを埋め込み、元気になるよう懸命に世話をした。未亡人のアンさんにとって、アルバートはなくてはならない存在になった。
ところが今年になって、問題が起こったのである。4月7日、アルバートが女性の足首に噛みつき、女性が警察に通報した。その時にアンさんは、アルバートに対しての行動を規制する措置を取るよう署名させられた。つまり、アルバートを飼うにあたり公共の場では口輪と引き綱を着け、庭から外に逃げ出すことがないようにと命じられたのである。アンさんがそれを怠った場合は、アルバートが押収されることも伝えられた。
しかしサリー州警察は7月5日、再びアルバートについての複数の苦情を受け取り、同月20日には郵便配達人の女性の持っていた手紙にアルバートが噛みついたとの通報を受けた。これにより8月24日、アンさん宅へ治安裁判所からの犬押収令状を持って出向いた3人の警察官は、アンさんが犬の規制措置を怠ったことを口にし、アルバートを警察に引き渡すよう命じた。
可愛がっていた愛犬と引き離されたアンさんは、「郵便配達人の苦情は理解できません。アルバートは単に手紙を受取ろうとしていただけです。引き綱にもちゃんと繋いでありました。アルバートは子供たちとも仲良くするし、危険な犬ではありません。歯だって上に4本残っているだけなんですよ。アルバートなしではどうしていいかわかりません」と悲しみを露わにしている。アンさんは現在、アルバートが預けられている犬小屋を訪れることを禁じられており、このまま愛犬と会えなくなるのではという不安も大きい。
サリー州警察は「飼い主は犬を躾ける選択肢を与えられたにもかかわらず、それを怠りました。今回の選択肢としては、飼い主が新しい飼い主に引き取ってもらえるよう犬を手放すか、治安裁判所に再度訴えるかになります。安楽死させるということはありません」と述べている。なんとしてでもアルバートを取り戻したいアンさんは、治安裁判所に訴えを起こしており、同州警察は裁判日を待っているといった状態だそうだ。
現在、オンライン上では「アンさんとアルバートが再び一緒に暮らせるように」と署名運動が行われ、57,000件もの署名が世界各地から集まっているという。しかしこのニュースを知った人からは、「そんな犬、安楽死にしろ!」「犬は悪くない。最初の対応措置を守らなかった飼い主が絶対的に悪い」といった批判の声もあがっている。
画像は『The Sun 2018年9月11日付「YORKSHIRE NIPPER Tiny Yorkshire terrier with just four teeth was seized from its owner for ‘biting a postwoman’」(IMAGE: SWNS:SOUTH WEST NEWS SERVICE)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)