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【海外発!Breaking News】タイの“フィッシュ・スパ”で古傷に感染した豪女性、右足全ての指を失う

TechinsightJapan 2018年9月16日 13時0分

10代の頃、足に刺さったガラスの破片で感染症を起こし右足親指の半分を切断した女性。しかし4年後に旅先でフィッシュ・スパを経験した後、その古傷からバクテリアが侵入、その後5年の間に足の指5本を切断することを余儀なくされてしまった。『The Sun』などが伝えている。

オーストラリアのパースに住むヴィクトリア・カーソイズさん(29歳)は17歳の時にガラスの破片を踏んでしまい、右足の親指が感染症を起こした。当初は痛みを感じなかったため破片が刺さっていたことに気付かず過ごしていたヴィクトリアさんだったが、気付いた時には骨が感染症にかかっており、親指半分を切断しなければならなくなった。

その4年後の2010年、ヴィクトリアさんは旅行でタイを訪れ、「フィッシュ・スパ」にチャレンジした。足を水に着けながら淡水魚に古い角質を食べてもらうという施術は、当時大人気であった。ところがその施術で4年前の古傷にバクテリアが侵入、ヴィクトリアさんの半分になった親指が再び感染症を起こしてしまった。感染症の影響で熱や吐き気が続いたヴィクトリアさんは帰国後に医師の診察を受けたが、シュワネラ属細菌(shewanella)の一つで骨を食い尽くす水系感染症に罹っていたことが判明するまで1年以上もかかったという。正確な診断が出るまでの間、ヴィクトリアさんは具合が悪い状態が続いており、残りの親指切断手術がなされたのは2012年12月のことだった。

これ以上感染症が広がるのを防ぐため親指全てを切断したものの、残り4本の指だけでは余計な圧力がかかり歩行は容易ではなくなった。やがて2番目の指に潰瘍ができ、その皮膚を覆うように硬いタコができた。こうして知らず知らずのうちに指の骨の感染症が進み、2番目の指の切断も余儀なくされた。

それ以降2年間は、3本の指だけでなんとかやり過ごした。「自分はまだ運がいいほうだ」と前向きに思うようにしていたヴィクトリアさんだったが、再び体の具合が悪くなった。毎朝嘔吐するようになり、頻繁に高熱が出た。しかしレントゲン検査でも感染症の兆候は見られず、医師は「被害妄想から来る反応」と伝えていただけだった。それでも体調が良くならず、最終的に足病医がヴィクトリアさんの血液サンプルを採取し検査したところ、またしても感染症を起こしていることが発覚、加えて体内の白血球の数が異常に増えていることが判明した。

2016年11月、医師はヴィクトリアさんの3番目と4番目の右足の指を切断した。この時、なぜか医師は小指を切断せずにそのまま残しておいた。しかし歩くたびに小指に圧力がかかり、頻繁にぶつけたりするようになった。昨年、靴下に液状のシミがついているのを発見したヴィクトリアさんは、傷口が見当たらなかったものの再び数回にわたり血液検査およびレントゲン検査をしてもらったところ、小指の骨が感染症を起こしていると言われ、11月に小指を切断する手術を行い、結果的に右足全ての指を失ってしまった。

度重なる感染症で5年の間に5本の指を失い、しばらくは足をさらけ出すことを躊躇っていたヴィクトリアさんだったが、ようやく最近になって辛さを乗り越えることができたという。現在のヴィクトリアさんはInstagramに足の写真を投稿しており、このように話している。

「タイに行ってフィッシュ・スパをした時、オーナーがセットしてくれるのを見ていたし、水もすごく綺麗に見えたんです。だから何も心配しなかったのですが、こんな結果になってしまいました。でも5本の指を切断した今は、これまでにないぐらい健康的です。感染症で命を落とす人もいるから、私はまだ運が良かったほうでしょう。Instagramに写真を投稿することによって再び自信を取り戻せるようになったし、切断手術をした後でその傷跡に悩んでいる人たちにも、私の投稿がポジティブなインパクトを与えられたらと思っています。」

ちなみにフィッシュ・スパは、施術用の水槽が頻繁に殺菌消毒されていないことや同じ魚を別の客にも使うこと、さらに淡水魚や水中に潜むバクテリアによる感染症のリスクがあることが度々伝えられている。

画像は『The Sun 2018年9月13日付「HOLIDAY FROM HELL Woman’s horror after visit to Thai fish spa left her foot with flesh-rotting infection that required her toes to be amputated」(IMAGE: VICTORIA CURTHOYS / MDWFEATURES)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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