バーベキューで使う先が尖った焼き串が顔面から後頭部に突き刺さるも、奇跡的に助かった10歳少年のニュースを『Inside Edition』『ABC News』などが伝えている。串があと数ミリずれていたら、少年は命の危険に晒されていたという。
今月8日、ミズーリ州ハリソンヴィルに住むゼイビア・カニングハム君は、自宅の裏庭にあるツリーハウスの中で友達と遊んでいた。すると突然スズメバチの群れに襲われ、ゼイビア君はツリーハウスから足を滑らせて約120センチ下の地面に落ちた。転落する直前、ゼイビア君はバーベキューで使う焼き串を地面に刺して遊んでおり、奇しくもその串が左目下、鼻の横あたりから後頭部に抜ける形で突き刺さってしまったのだ。
ゼイビア君の母親のガブリエルさんは「ゼイビアが泣き叫びながら、顔に焼き串を刺した状態で家の中に駆け込んできました。最初は誰かに襲われたのかと思いましたが『僕は死ぬんだ』とパニックになっているゼイビアをとにかく落ち着かせ、地元の病院に向かいました」と当時の様子を語った。ガブリエルさんは内心、「もうゼイビアと話ができるのはこれが最後になるかもしれない」と思いながらも「大丈夫よ。あなたは助かるわ」と息子に声を掛け続けたという。
ゼイビア君はその後、地元の病院からカンザスシティにあるカンザス大学病院に搬送された。同大学の血管内脳神経外科の准教授であるコージ・エバーソール医師は「最初にレントゲンの画像を見た時は、手術で串を取り除くことが果たして可能なのか判断できませんでした。BBQの串先は肉が落ちないようにできていますからね。串自体は45センチほどで、そのうちの15センチほどが彼の顔面から後頭部にかけて突き刺さっていました」と明かし、こう続けた。
「ゼイビア君はあの状態でも話をすることが可能でした。レントゲンを見ると、脳に血液を送る最も大切な首の血管である頸動脈から、わずか数ミリ離れたところに串が突き刺さっているのがわかります。串は脳、眼、脊髄といった全ての急所を逸れていました。」
エバーソール医師のチームは、串が刺さった位置が非常に難しい場所だったこと、断面が四角形の串だったこと、ゼイビア君に意識がしっかりあり出血がなかったことなどから手術のプランニングに8時間を要した。そして翌朝9日、串を除去する手術を決行した。手術時間はわずか10分だった。
エバーソール医師は「頸動脈を傷つけないように慎重にゆっくりと串を抜いていきました。事故後にゼイビア君が無理に串を抜かなかったこと、冷静を保っていたことも幸いしました。このような事故で急所をうまく外すなんて100万回に1回あるかないかと言ったところです。まさに奇跡と言えるでしょう」と語り、手術の成功を喜んだ。
一方のゼイビア君は「人生の中で最も恐ろしい経験だった」と述べるもすでに退院し、大事に至らなかったことにホッと胸をなで下ろしている様子である。顔はまだ腫れており、傷口に貼られた絆創膏が痛々しいが、ゼイビア君が完全に回復するのも時間の問題のようだ。
画像は『Inside Edition 2018年9月14日付「10-Year-Old Boy Takes Meat Skewer to the Face in Freak Accident — and Survives」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)
今月8日、ミズーリ州ハリソンヴィルに住むゼイビア・カニングハム君は、自宅の裏庭にあるツリーハウスの中で友達と遊んでいた。すると突然スズメバチの群れに襲われ、ゼイビア君はツリーハウスから足を滑らせて約120センチ下の地面に落ちた。転落する直前、ゼイビア君はバーベキューで使う焼き串を地面に刺して遊んでおり、奇しくもその串が左目下、鼻の横あたりから後頭部に抜ける形で突き刺さってしまったのだ。
ゼイビア君の母親のガブリエルさんは「ゼイビアが泣き叫びながら、顔に焼き串を刺した状態で家の中に駆け込んできました。最初は誰かに襲われたのかと思いましたが『僕は死ぬんだ』とパニックになっているゼイビアをとにかく落ち着かせ、地元の病院に向かいました」と当時の様子を語った。ガブリエルさんは内心、「もうゼイビアと話ができるのはこれが最後になるかもしれない」と思いながらも「大丈夫よ。あなたは助かるわ」と息子に声を掛け続けたという。
ゼイビア君はその後、地元の病院からカンザスシティにあるカンザス大学病院に搬送された。同大学の血管内脳神経外科の准教授であるコージ・エバーソール医師は「最初にレントゲンの画像を見た時は、手術で串を取り除くことが果たして可能なのか判断できませんでした。BBQの串先は肉が落ちないようにできていますからね。串自体は45センチほどで、そのうちの15センチほどが彼の顔面から後頭部にかけて突き刺さっていました」と明かし、こう続けた。
「ゼイビア君はあの状態でも話をすることが可能でした。レントゲンを見ると、脳に血液を送る最も大切な首の血管である頸動脈から、わずか数ミリ離れたところに串が突き刺さっているのがわかります。串は脳、眼、脊髄といった全ての急所を逸れていました。」
エバーソール医師のチームは、串が刺さった位置が非常に難しい場所だったこと、断面が四角形の串だったこと、ゼイビア君に意識がしっかりあり出血がなかったことなどから手術のプランニングに8時間を要した。そして翌朝9日、串を除去する手術を決行した。手術時間はわずか10分だった。
エバーソール医師は「頸動脈を傷つけないように慎重にゆっくりと串を抜いていきました。事故後にゼイビア君が無理に串を抜かなかったこと、冷静を保っていたことも幸いしました。このような事故で急所をうまく外すなんて100万回に1回あるかないかと言ったところです。まさに奇跡と言えるでしょう」と語り、手術の成功を喜んだ。
一方のゼイビア君は「人生の中で最も恐ろしい経験だった」と述べるもすでに退院し、大事に至らなかったことにホッと胸をなで下ろしている様子である。顔はまだ腫れており、傷口に貼られた絆創膏が痛々しいが、ゼイビア君が完全に回復するのも時間の問題のようだ。
画像は『Inside Edition 2018年9月14日付「10-Year-Old Boy Takes Meat Skewer to the Face in Freak Accident — and Survives」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)