台湾の苗栗県南庄郷にある向天湖へ出かけたきり行方がわからなくなっていた60代の夫婦が、12日ぶりに無事保護された。救助隊が7日から捜索していたが見つからず、偶然通りかかった男性が発見した。2人は渓流の水を飲んだり、野生の山菜やバナナを食べ、飢えをしのいでいた。
『中國時報』によれば、2人は9月5日に向天湖へ出かけたきり連絡がつかなくなった。心配した娘が翌6日、警察及びレスキュー協会に捜索願を提出。警察は携帯電話のGPS信号をもとに7日から捜索を開始していた。
しかし夫婦が見つかったのは、警察が捜索を行っていた山の遊歩道とは逆方向にある農場の水源地だったという。16日午前、付近のマス養殖場の従業員男性が養殖場の水源の見回りに訪れ、かすかに聞こえるうめき声に気づいた。声のする方へ行ってみると男性が倒れており、数10メートル離れた岩の上に女性が倒れていたという。
夫婦のうち夫は、遭難した際に足を滑らせて負傷しており、駆けつけた救助隊によって担架で運ばれた。妻は衰弱が見られるものの、歩いて山を下りた。
遭難した妻によれば、向天湖へ来たのは二度目だったが、分岐路を間違えたため道に迷ってしまったという。渓流に沿って山を下ろうとしたが、歩けば歩くほど道がわからなくなった。最初の7日間は渓流の水を飲んで過ごしていたが、8日目から山菜やバナナなど野生の植物を採って食べていたそうだ。前日から力が尽きて動けなくなっていたところを発見された。
救助隊は「2人が見つかったのは、光天高登山口から直線距離で約12キロメートル離れた地点で、その間には5つの山があった。無事に発見されたのは、運が良かったとしか言いようがない」と話している。
画像は『蘋果日報 2018年9月16日付「遊苗栗向天湖山區失蹤12天 夫婦啃香蕉果腹奇蹟尋獲」(更新:新增過音影片)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 片倉愛)
『中國時報』によれば、2人は9月5日に向天湖へ出かけたきり連絡がつかなくなった。心配した娘が翌6日、警察及びレスキュー協会に捜索願を提出。警察は携帯電話のGPS信号をもとに7日から捜索を開始していた。
しかし夫婦が見つかったのは、警察が捜索を行っていた山の遊歩道とは逆方向にある農場の水源地だったという。16日午前、付近のマス養殖場の従業員男性が養殖場の水源の見回りに訪れ、かすかに聞こえるうめき声に気づいた。声のする方へ行ってみると男性が倒れており、数10メートル離れた岩の上に女性が倒れていたという。
夫婦のうち夫は、遭難した際に足を滑らせて負傷しており、駆けつけた救助隊によって担架で運ばれた。妻は衰弱が見られるものの、歩いて山を下りた。
遭難した妻によれば、向天湖へ来たのは二度目だったが、分岐路を間違えたため道に迷ってしまったという。渓流に沿って山を下ろうとしたが、歩けば歩くほど道がわからなくなった。最初の7日間は渓流の水を飲んで過ごしていたが、8日目から山菜やバナナなど野生の植物を採って食べていたそうだ。前日から力が尽きて動けなくなっていたところを発見された。
救助隊は「2人が見つかったのは、光天高登山口から直線距離で約12キロメートル離れた地点で、その間には5つの山があった。無事に発見されたのは、運が良かったとしか言いようがない」と話している。
画像は『蘋果日報 2018年9月16日付「遊苗栗向天湖山區失蹤12天 夫婦啃香蕉果腹奇蹟尋獲」(更新:新增過音影片)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 片倉愛)