幼い2人の子供を抱える英シングルマザーが怒り心頭である。このほど、マンションの共有スペースに入れて置いたベビーカーを勝手に市議会職員に撤去されというのだ。市議会側は「安全上のため」と主張するが、断りもなく処分された母の怒りは大きく、現在市議会に対してクレームを入れている。『The Sun』などが伝えた。
ダービーのチャッデスデンに住む2児のシングルマザー、ジョージア・モスリーさん(21歳)は9月14日、息子のプレストン君(2歳)を保育園に連れて行こうとして、いつもの場所にベビーカーがないことに気付いた。
マンションの上の階に住んでいるジョージアさんは、プレストン君と生後半年の娘メイジーちゃんを抱えて階段で持ち運びするのは大変だからと、ベビーカーを1階にある電気メーターが設置された共有スペースに置いていた。しかし突然無くなっていることに気付き、すぐに近くの店の監視カメラを確認させてもらうと、市議会役員が持ち出したことが判明した。
575ポンド(約84,000円)のそのベビーカーは、シングルマザーのジョージアさんが何か月も貯金して、メイジーちゃんがお腹にいる妊娠16週目の昨年8月に購入したものだった。今のマンションには約3年住んでいるが、常にベビーカーの置き場には困っていたという。この1年、部屋の狭さやベビーカー置き場がない不便さからジョージアさんはもっと大きな家への引っ越しを望んでいるが、未だ叶っていなかった。
そんな中で仕方なく階下の共有スペースにベビーカーを置いていたところ、この事態である。激怒したジョージアさんは、すぐに市議会にクレームを入れ、労働党議員にまで手紙でこの件を知らせ、問題解決を訴えた。市議会はジョージアさんのクレームを受理し、現在調査中ではあるが、撤去したベビーカーは既に処分しており、ジョージアさんのもとには戻らないことを伝えた。
「周りは、新しいベビーカーを買えばいいというけれど、私にはそんな余裕がありません。あのベビーカーを買うのに必死で貯金したんです。小さい子供が2人もいるのでいちいち階段の上り下りにベビーカーを運んでなどいられません。勝手に市議会役員に撤去されたと知った時、涙が出ました。ベビーカーなしではどこにも行くことができず、息子を保育園に連れて行くこともできないのでずっと自宅にこもりきりになっています。クレームをしていますが、ベビーカーを弁償してもらえるかどうかは全くわかりません。」
ジョージアさんの訴えに対し、市議会側は「共有スペースに置かれていたベビーカーは、火事のリスクがあるため撤去し処分しました。安全上、マンション内の共有スペースは物を置かないというポリシーがあります。緊急避難の際に邪魔になる危険を避けるためです」と述べている。
このニュースを知った人からは、「共有スペースに個人の持ち物を置いてはいけないというポリシーは彼女も知っていたはず。撤去されても仕方ないのでは」「シンママで生活保護手当を受けているくせに、なんでそんなに高価なベビーカーを買うの? もっと安いので十分でしょうが」「今の世の中、自分の過失で他人を責める人が多すぎる」「でも、やっぱり市議会側も持ち主に知らせるべきでは? 勝手に撤去するのもどうかと思う」「他のお母さんは、2人の子供を連れてベビーカーと一緒に階段上り下りしてると思うけど」「だいたい共有スペースを誰でも出入りできるようにしておくマンション側も悪いのでは」といった声があがっている。
画像は『The Sun 2019年9月16日付「PRAM SLAM Mum claims council destroyed £600 buggy she left in communal area at her flat because it was a ‘fire risk’」(IMAGE: BPM MEDIA)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)
ダービーのチャッデスデンに住む2児のシングルマザー、ジョージア・モスリーさん(21歳)は9月14日、息子のプレストン君(2歳)を保育園に連れて行こうとして、いつもの場所にベビーカーがないことに気付いた。
マンションの上の階に住んでいるジョージアさんは、プレストン君と生後半年の娘メイジーちゃんを抱えて階段で持ち運びするのは大変だからと、ベビーカーを1階にある電気メーターが設置された共有スペースに置いていた。しかし突然無くなっていることに気付き、すぐに近くの店の監視カメラを確認させてもらうと、市議会役員が持ち出したことが判明した。
575ポンド(約84,000円)のそのベビーカーは、シングルマザーのジョージアさんが何か月も貯金して、メイジーちゃんがお腹にいる妊娠16週目の昨年8月に購入したものだった。今のマンションには約3年住んでいるが、常にベビーカーの置き場には困っていたという。この1年、部屋の狭さやベビーカー置き場がない不便さからジョージアさんはもっと大きな家への引っ越しを望んでいるが、未だ叶っていなかった。
そんな中で仕方なく階下の共有スペースにベビーカーを置いていたところ、この事態である。激怒したジョージアさんは、すぐに市議会にクレームを入れ、労働党議員にまで手紙でこの件を知らせ、問題解決を訴えた。市議会はジョージアさんのクレームを受理し、現在調査中ではあるが、撤去したベビーカーは既に処分しており、ジョージアさんのもとには戻らないことを伝えた。
「周りは、新しいベビーカーを買えばいいというけれど、私にはそんな余裕がありません。あのベビーカーを買うのに必死で貯金したんです。小さい子供が2人もいるのでいちいち階段の上り下りにベビーカーを運んでなどいられません。勝手に市議会役員に撤去されたと知った時、涙が出ました。ベビーカーなしではどこにも行くことができず、息子を保育園に連れて行くこともできないのでずっと自宅にこもりきりになっています。クレームをしていますが、ベビーカーを弁償してもらえるかどうかは全くわかりません。」
ジョージアさんの訴えに対し、市議会側は「共有スペースに置かれていたベビーカーは、火事のリスクがあるため撤去し処分しました。安全上、マンション内の共有スペースは物を置かないというポリシーがあります。緊急避難の際に邪魔になる危険を避けるためです」と述べている。
このニュースを知った人からは、「共有スペースに個人の持ち物を置いてはいけないというポリシーは彼女も知っていたはず。撤去されても仕方ないのでは」「シンママで生活保護手当を受けているくせに、なんでそんなに高価なベビーカーを買うの? もっと安いので十分でしょうが」「今の世の中、自分の過失で他人を責める人が多すぎる」「でも、やっぱり市議会側も持ち主に知らせるべきでは? 勝手に撤去するのもどうかと思う」「他のお母さんは、2人の子供を連れてベビーカーと一緒に階段上り下りしてると思うけど」「だいたい共有スペースを誰でも出入りできるようにしておくマンション側も悪いのでは」といった声があがっている。
画像は『The Sun 2019年9月16日付「PRAM SLAM Mum claims council destroyed £600 buggy she left in communal area at her flat because it was a ‘fire risk’」(IMAGE: BPM MEDIA)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)