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【海外発!Breaking News】いじめで自殺した14歳少年の父、校長に辞任を要求「学校は何もしてくれなかった」(英)

TechinsightJapan 2018年9月23日 17時20分

我が子がいじめに遭っていることを親が知った時、まずは学校に適切な対応を求めるのではないだろうか。しかし学校側がいじめ問題を深刻に取り合わなければ、尊い命を失う結果となってしまうことも少なくない。このほど英ウェールズで、14歳少年が学校内で自らの命を絶った。少年の父親は「いじめを撲滅しようという姿勢がまるで感じられなかった」と学校に怒りを露わにしている。『Metro』『Wales Online』などが伝えた。

ウェールズ南部ラネリーにある「St John Lloyd Catholic Comprehensive School(セント・ジョン・ロイド カトリック総合学校)」で9月12日の昼休み時間中、ブラッドリー・ジョン君(14歳)がいじめを苦に校内トイレで自らの命を絶った。1時間10分後に発見したのは、ブラッドリー君の妹ダニエルちゃん(当時12歳)だった。

父親のバイロンさんは当日、アシュリー・ホーウェルズ学校長から「息子さんが自殺を図った。救急隊員が対応している」という電話を受け、半狂乱になって車で学校へと向かった。ブラッドリー君は発見された時にはすでに息をしておらず、搬送先の病院で死亡が確認された。

ADHD(注意欠陥・多動性障害)を抱えていたブラッドリー君は、普段から他の生徒らに酷いいじめを受けていたという。バイロンさんは、自殺前にもブラッドリー君が「失せろ」「自殺でもしろ」という言葉を浴びせられていたことを明かし、これまでに学校側はいじめに関してなんの対応もしていなかったことを批判した。

「息子が死んだ当日にも、教師らはトイレの個室ドアを壊すことを拒否したのです。だからダニエルが無理やり開けて、中にいる兄を発見しました。息子が亡くなる前、当日、その後も学校側は適切な対応をせず、いじめを撲滅するという姿勢がまるでなかったのです。ダニエルについても学校側は精神面を考慮するサポートの電話を一本も寄越しません。学校長からの息子の死を知らせる電話も、淡々としていて怒りを感じました。学校は息子をサポートするヘルスケアも不十分でした。息子の死後、私は学校や警察と話ができる機会をずっと待っていますが、いまだに双方からなんの連絡もありません。」

ブラッドリー君が亡くなった日からちょうど1週間経った19日は、ダニエルちゃんの13歳の誕生日だったそうだ。精神的に落ち込んでいる娘を励まし普通に祝ってあげようと努めたものの、息子を失った悲しみが先立ち無理だったとバイロンさんは話している。

9月21日正午、バイロンさんはサポートしてくれている他の親たちを伴って学校の門前までデモンストレーションを行った。そして息子を失望させ死に至らしめる結果となった教師らと校長の辞職を求める正式な書面を、学校側に手渡した。

カーマーゼンシャー州議会は今回の件は把握していると述べており、児童教育局は「学校や警察とともに現在も調査中」とだけコメントしている。大切な我が子がなぜ、死を選ぶまでに追い詰められなければならなかったのか。親として、その答えが明らかにならない限り深い悲しみが癒えることはないだろう。ブラッドリー君の追悼式は22日と28日に、そして葬儀は10月8日に執り行われる予定だという。

画像は『Metro 2018年9月20日付「Father of bullied boy, 14, found dead at school calls on headteacher to resign」(Picture: Wales news service)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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