死者を敬うべく建てられる墓碑だが、このほどロシアで墓参者を仰天させる墓碑が建てられた。25歳という若さでこの世を去った愛する娘のために父が選んだその墓は、巨大なiPhoneの形をしており、墓碑の表は亡き娘のスクリーンセーバーになっているのだ。『Mirror』『The Sun』などが伝えた。
ロシア連邦バシコルトスタン共和国ウファのユージュノエにある墓地に、ひときわ目立つ墓碑が存在する。それは玄武岩で精巧にできた黒いiPhoneで、墓碑の裏側にはアップル社のロゴが、墓碑の台にはQRコードまでが刻まれている。
そしてなんといっても驚くのが、スマホ墓碑のスクリーンセーバーだ。ひとりの女性が木々の繁る公園の手すりに寄りかかり、微笑んでいる。その人物こそ、墓碑の下に眠っているリタ・シャメーエワさん(Rita Shameeva)だ。
リタさんは、2016年1月に25歳という若さで他界した。死因は不明である。リタさんについての情報は少なく、「スマホ好き」「旅行好き」「ドイツに数人の友人がいる」ということぐらいしかわかっていない。死後2年以上経って、およそ152cmもあるiPhoneの墓碑が建てられた。そのアイデアは娘の死を悲しむ父ライス・シャミーヴさん(Rais Shameev)によるものだそうだ。しかしライスさんは娘の墓碑について、一切コメントしていない。
周りの墓と比べてもかなり目立ち、先週に建墓されたこのスマホ墓碑に墓参者らは驚くばかりだ。墓参りに訪れたニコライ・エフドキモフさん(Nikolay Yevdokimov)は、地元メディア『ProUral』にこのように語った。
「アメリカのスマホが、なんでロシアの墓地に現れるんだってびっくりしたよ。一瞬、幻覚かと思ったけど、近寄ってみてさらに驚いた。巨大すぎてね。多くの墓碑を見てきたけど、iPhoneの形をした墓碑というのは初めて見たよ。」
地元の墓石職人イルガム・ガリウリンさん(Ilgam Galliulin)はこの墓碑のデザインを請け負っていないようで、「初めてこの風変わりな墓碑を目にした」と話している。おそらくリタさんの父は、墓碑の付属品を提供するシベリアの会社にデザインを委託したのではないかとみられている。
なお「魅力的なデザインで注目される墓碑」のアイデアを生み出し、広告の仕掛けとして似たような墓碑をデザインしたことがあるデザイナーのパヴェル・カルヤックさん(Pavel Kalyuk)は、ノヴォシビルスクの葬儀展示場で自身の作品を展示した後、風変わりな墓碑の注文を受けるようになったという。スマホが大好きだった娘を想う父の、思い出深い意味が込められた墓碑なのであろうが、このニュースを知った人からは「うわ、凄い…」「趣味が悪い」「こんな墓碑、死者をリスペクトしてないように思える。他の墓参者に対しても一つだけ異常に目立つ墓碑を建てて、なんだか敬いの気持ちが感じられない」「現代を生きる人の死の象徴としてはある意味、適切なのかもね。若者って常に『自分』を主張したがるから」「自分の墓をこの人の横に建ててほしくない」「ここまでやるとはさすがロシア人だ」といった声があがっている。
画像は『Mirror 2018年9月26日付「Woman, 25, has huge 5ft iPhone headstone over burial plot with picture of her as ‘screensaver’」(Image: Ufa1/east2west news)』『The Sun 2018年9月26日付「DIEPHONE Mobile addict woman is buried under a tombstone depicting her favourite iPhone after dying aged just 25」(IMAGE: EAST2WEST NEWS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)
ロシア連邦バシコルトスタン共和国ウファのユージュノエにある墓地に、ひときわ目立つ墓碑が存在する。それは玄武岩で精巧にできた黒いiPhoneで、墓碑の裏側にはアップル社のロゴが、墓碑の台にはQRコードまでが刻まれている。
そしてなんといっても驚くのが、スマホ墓碑のスクリーンセーバーだ。ひとりの女性が木々の繁る公園の手すりに寄りかかり、微笑んでいる。その人物こそ、墓碑の下に眠っているリタ・シャメーエワさん(Rita Shameeva)だ。
リタさんは、2016年1月に25歳という若さで他界した。死因は不明である。リタさんについての情報は少なく、「スマホ好き」「旅行好き」「ドイツに数人の友人がいる」ということぐらいしかわかっていない。死後2年以上経って、およそ152cmもあるiPhoneの墓碑が建てられた。そのアイデアは娘の死を悲しむ父ライス・シャミーヴさん(Rais Shameev)によるものだそうだ。しかしライスさんは娘の墓碑について、一切コメントしていない。
周りの墓と比べてもかなり目立ち、先週に建墓されたこのスマホ墓碑に墓参者らは驚くばかりだ。墓参りに訪れたニコライ・エフドキモフさん(Nikolay Yevdokimov)は、地元メディア『ProUral』にこのように語った。
「アメリカのスマホが、なんでロシアの墓地に現れるんだってびっくりしたよ。一瞬、幻覚かと思ったけど、近寄ってみてさらに驚いた。巨大すぎてね。多くの墓碑を見てきたけど、iPhoneの形をした墓碑というのは初めて見たよ。」
地元の墓石職人イルガム・ガリウリンさん(Ilgam Galliulin)はこの墓碑のデザインを請け負っていないようで、「初めてこの風変わりな墓碑を目にした」と話している。おそらくリタさんの父は、墓碑の付属品を提供するシベリアの会社にデザインを委託したのではないかとみられている。
なお「魅力的なデザインで注目される墓碑」のアイデアを生み出し、広告の仕掛けとして似たような墓碑をデザインしたことがあるデザイナーのパヴェル・カルヤックさん(Pavel Kalyuk)は、ノヴォシビルスクの葬儀展示場で自身の作品を展示した後、風変わりな墓碑の注文を受けるようになったという。スマホが大好きだった娘を想う父の、思い出深い意味が込められた墓碑なのであろうが、このニュースを知った人からは「うわ、凄い…」「趣味が悪い」「こんな墓碑、死者をリスペクトしてないように思える。他の墓参者に対しても一つだけ異常に目立つ墓碑を建てて、なんだか敬いの気持ちが感じられない」「現代を生きる人の死の象徴としてはある意味、適切なのかもね。若者って常に『自分』を主張したがるから」「自分の墓をこの人の横に建ててほしくない」「ここまでやるとはさすがロシア人だ」といった声があがっている。
画像は『Mirror 2018年9月26日付「Woman, 25, has huge 5ft iPhone headstone over burial plot with picture of her as ‘screensaver’」(Image: Ufa1/east2west news)』『The Sun 2018年9月26日付「DIEPHONE Mobile addict woman is buried under a tombstone depicting her favourite iPhone after dying aged just 25」(IMAGE: EAST2WEST NEWS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)