心臓に穴が開いた状態で生まれた女性は、長年定期検診を受けながら生活してきた。しかし昨年、健康状態が良好と思っていた女性に「余命2時間」という驚くべき宣告がなされたのである。『Daily Star』などが伝えた。
英ウィルトシャー州マールボロに住むケイ・デューハーストさん(45歳)は、心臓に2つの穴が開いた状態で生まれてきた。6歳の時に手術を行ってからは、健康状態は良好で4人の子供にも恵まれ幸せな生活を送ってきたが、5年に1度の定期検診だけは欠かさず受け続けてきた。
これまでの検診では検査結果も全く問題がなく、普段の体調について雑談めいた話を専門医とするだけだった。ところが昨年6月に受けた検診で、ケイさんは突然の余命宣告を受けたのである。
「長年体調を診てもらってきたけれど、何もなく過ごせてきたし自分自身の健康状態も絶好調でした。正直、『もう定期検診なんて必要ないかも』とまで思っていたんです。でも6月の検診時は様子が明らかに異なりました。医師から『口にするのは容易なことではないが、心臓の機能が低下していて余命はあと2時間ほどといったところです』と言われたのです。驚いたどころの話ではありませんでした。」
医師からケイさんの心臓が10%しか機能しておらず停止寸前であることを告知された夫のマイクさん(51歳)は、驚きを隠せない中で、身内に「最後の挨拶に来てやってほしい」と電話をしなければならなかった。
「夫が、私に別れを告げに来てくれとみんなに電話している姿を見て、信じられない思いでした。ただただ恐怖を感じていました。私たちの家から病院までは2時間半ほどかかるんです。その時間が私の余命だと医師に告げられたんですよ。」
突然の知らせを聞いたケイさんの3人の子供たち、ダニエルさん(28歳)、ケーンさん(19歳)、シャーロットさん(18歳)はすぐさま病院へと駆けつけた。しかしケイさんはまだ幼い末っ子のコービン君(8歳)だけは病院へ連れてこないでくれと3人に頼んだという。残り数時間の命である人生をどのように過ごせばいいのか、ケイさんは恐らくパニック状態であったことだろう。ダニエルさんが「土葬か火葬か、どちらにするか」と聞いてきた時も、当然答える余裕などなかったと話している。
悪夢の宣告をされたケイさんと家族であったが、奇跡的にも数時間の余命を通り越し、その夜も持ちこした。スウィンドンにあるグレート・ウェスタン病院の医師らは、なんとか一命を取り留めたケイさんを心臓移植待ちのリストに載せることにした。その結果、12月にはドナーが見つかったが、残念ながら適合せず手術は叶わなかった。大きく失望したケイさんだったが、それから4か月後の今年4月、ようやく適合するドナーが見つかり心臓移植手術が行われた。
手術は成功し、術後から3週間以内には退院できたというケイさん。現在も自宅で療養中とのことだが、「今でも自分の身に起こったことが信じられない」と驚きを隠せない。
画像は『Daily Star 2018年9月30日付「Mum told she had just HOURS to live during routine check-up」(NC) 』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)
英ウィルトシャー州マールボロに住むケイ・デューハーストさん(45歳)は、心臓に2つの穴が開いた状態で生まれてきた。6歳の時に手術を行ってからは、健康状態は良好で4人の子供にも恵まれ幸せな生活を送ってきたが、5年に1度の定期検診だけは欠かさず受け続けてきた。
これまでの検診では検査結果も全く問題がなく、普段の体調について雑談めいた話を専門医とするだけだった。ところが昨年6月に受けた検診で、ケイさんは突然の余命宣告を受けたのである。
「長年体調を診てもらってきたけれど、何もなく過ごせてきたし自分自身の健康状態も絶好調でした。正直、『もう定期検診なんて必要ないかも』とまで思っていたんです。でも6月の検診時は様子が明らかに異なりました。医師から『口にするのは容易なことではないが、心臓の機能が低下していて余命はあと2時間ほどといったところです』と言われたのです。驚いたどころの話ではありませんでした。」
医師からケイさんの心臓が10%しか機能しておらず停止寸前であることを告知された夫のマイクさん(51歳)は、驚きを隠せない中で、身内に「最後の挨拶に来てやってほしい」と電話をしなければならなかった。
「夫が、私に別れを告げに来てくれとみんなに電話している姿を見て、信じられない思いでした。ただただ恐怖を感じていました。私たちの家から病院までは2時間半ほどかかるんです。その時間が私の余命だと医師に告げられたんですよ。」
突然の知らせを聞いたケイさんの3人の子供たち、ダニエルさん(28歳)、ケーンさん(19歳)、シャーロットさん(18歳)はすぐさま病院へと駆けつけた。しかしケイさんはまだ幼い末っ子のコービン君(8歳)だけは病院へ連れてこないでくれと3人に頼んだという。残り数時間の命である人生をどのように過ごせばいいのか、ケイさんは恐らくパニック状態であったことだろう。ダニエルさんが「土葬か火葬か、どちらにするか」と聞いてきた時も、当然答える余裕などなかったと話している。
悪夢の宣告をされたケイさんと家族であったが、奇跡的にも数時間の余命を通り越し、その夜も持ちこした。スウィンドンにあるグレート・ウェスタン病院の医師らは、なんとか一命を取り留めたケイさんを心臓移植待ちのリストに載せることにした。その結果、12月にはドナーが見つかったが、残念ながら適合せず手術は叶わなかった。大きく失望したケイさんだったが、それから4か月後の今年4月、ようやく適合するドナーが見つかり心臓移植手術が行われた。
手術は成功し、術後から3週間以内には退院できたというケイさん。現在も自宅で療養中とのことだが、「今でも自分の身に起こったことが信じられない」と驚きを隠せない。
画像は『Daily Star 2018年9月30日付「Mum told she had just HOURS to live during routine check-up」(NC) 』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)