宅間孝行が作・演出を手がけ、自ら出演もするタクフェス第6弾『あいあい傘』のプレビュー公演が5日、埼玉・志木市民会館パルシティにて行われた。公演後には、スペシャルカーテンコールで各キャストが挨拶したが、宅間演出の稽古の厳しさと楽しさをのぞかせる内容となった。
開演前から、タクフェスお馴染みの「ふれあいタイム」(一部のキャストによる2ショット撮影&グッズ購入者向けサイン会)で会場は活気づいていた。宅間孝行と大薮丘による前説では、福島、名古屋、鳥取、岡山から駆けつけた観客がいることも判明、タクフェスの人気ぶりがうかがえる。この日の舞台を学生から70代まで幅広い年齢層の観客が、ときに声をあげて笑い、ときに涙しながら堪能した。
プレビュー公演ではマスコミ取材を兼ねてスペシャルカーテンコールとして、各キャストが挨拶した。主演の星野真里は「本日はありがとうございます」と述べてから、1か月に及んだ稽古を「今までで一番稽古が長かった作品かなと思います。稽古の最中に帯状疱疹になっちゃって、ストレスでなるようなんですけど…」と明かすと会場は爆笑。続けて「こういうことを言うと『宅間さんは厳しい』という噂が広がっちゃうと思いますが、厳しくなかったとは言いませんが、同じぐらい大爆笑する時間もあって…。作品を作る上での厳しさと楽しさを十二分に感じさせていただいた作品です。たくさんの人に観ていただけたら」と願いを込めた。
川原亜矢子も「今日を迎えられて本当にホッとしています。1か月みっしりの稽古で化粧室に行く時間もなく、膀胱炎になったんですけど」と星野に続き、病気を告白。「それぐらい集中して皆さんと濃い時間を過ごすことができて楽しい時間でした」と前向きに語った。
そして永島敏行は「耳に水が入って今、ゴロゴロしています」と舞台裏で早替えの際に髪の色を洗って落としたが、そのときに耳に水が入ったのだと説明し「これもすべて宅間さんのせいかもしれません」と笑わせた。続々と体調不良を訴えるキャストに宅間は「次回のタクフェスにはスタッフに内科医を入れたいと思います」と苦笑した。
また今回が初舞台という鈴木紗理奈は、「稽古で学んだこと、宅間さんから愛のあるお言葉をたくさんいただいたのに、大事なシーンで2度噛んでしまいました。そのときの宅間さんの怖い顔が忘れられません」と客席を爆笑させ、「あと32公演、宅間さんの怖い顔を見なくても済むように頑張りたいと思います」とひきつり笑いを浮かべながらやる気を見せた。
宅間は「今回はとてもチームワークが良くて、いつもより稽古がずいぶん楽な進行でした。最後の一週間にあんなに早く帰れる稽古はない」と驚きの発言をした。「うちのチームは毎日手直ししていくので…」と宅間が続けると、鈴木が思わず「怖い!」と震えあがる場面も。宅間は「こうやって僕のキャラが作られる」と嘆いた。
この後はタクフェス恒例のダンスパフォーマンスをキャストが披露、観客は立ち上がり手拍子で参加し、ステージと客席が一体となった。グッチ裕三らとバンド「ビジーフォー」で活動していたモト冬樹は、ダンスではなくエレキギターを聞かせた。
出演は他に、竹財輝之助、弓削智久、前島亜美、越村友一、柿澤仁誠(Wキャスト)、佐田照(Wキャスト)。
同作は、2007年に劇団「東京セレソンデラックス」で上演、「幻の名作」と言われていたが、このたび11年ぶりに甦る。広島にある恋園神社を舞台に平成初期から物語はスタート。その25年後、恋園神社に自称カメラマンの高島さつき(星野真里)が現れる。その目的は25年前に失踪した父に会い、連れ帰ることだった―。この後、仙台、佐賀、栃木、東京、新潟、広島、札幌、大阪、名古屋と12月まで32公演が予定されている。また同作は倉科カナ主演で10月26日から映画としても公開される。
(TechinsightJapan編集部 関原りあん)
開演前から、タクフェスお馴染みの「ふれあいタイム」(一部のキャストによる2ショット撮影&グッズ購入者向けサイン会)で会場は活気づいていた。宅間孝行と大薮丘による前説では、福島、名古屋、鳥取、岡山から駆けつけた観客がいることも判明、タクフェスの人気ぶりがうかがえる。この日の舞台を学生から70代まで幅広い年齢層の観客が、ときに声をあげて笑い、ときに涙しながら堪能した。
プレビュー公演ではマスコミ取材を兼ねてスペシャルカーテンコールとして、各キャストが挨拶した。主演の星野真里は「本日はありがとうございます」と述べてから、1か月に及んだ稽古を「今までで一番稽古が長かった作品かなと思います。稽古の最中に帯状疱疹になっちゃって、ストレスでなるようなんですけど…」と明かすと会場は爆笑。続けて「こういうことを言うと『宅間さんは厳しい』という噂が広がっちゃうと思いますが、厳しくなかったとは言いませんが、同じぐらい大爆笑する時間もあって…。作品を作る上での厳しさと楽しさを十二分に感じさせていただいた作品です。たくさんの人に観ていただけたら」と願いを込めた。
川原亜矢子も「今日を迎えられて本当にホッとしています。1か月みっしりの稽古で化粧室に行く時間もなく、膀胱炎になったんですけど」と星野に続き、病気を告白。「それぐらい集中して皆さんと濃い時間を過ごすことができて楽しい時間でした」と前向きに語った。
そして永島敏行は「耳に水が入って今、ゴロゴロしています」と舞台裏で早替えの際に髪の色を洗って落としたが、そのときに耳に水が入ったのだと説明し「これもすべて宅間さんのせいかもしれません」と笑わせた。続々と体調不良を訴えるキャストに宅間は「次回のタクフェスにはスタッフに内科医を入れたいと思います」と苦笑した。
また今回が初舞台という鈴木紗理奈は、「稽古で学んだこと、宅間さんから愛のあるお言葉をたくさんいただいたのに、大事なシーンで2度噛んでしまいました。そのときの宅間さんの怖い顔が忘れられません」と客席を爆笑させ、「あと32公演、宅間さんの怖い顔を見なくても済むように頑張りたいと思います」とひきつり笑いを浮かべながらやる気を見せた。
宅間は「今回はとてもチームワークが良くて、いつもより稽古がずいぶん楽な進行でした。最後の一週間にあんなに早く帰れる稽古はない」と驚きの発言をした。「うちのチームは毎日手直ししていくので…」と宅間が続けると、鈴木が思わず「怖い!」と震えあがる場面も。宅間は「こうやって僕のキャラが作られる」と嘆いた。
この後はタクフェス恒例のダンスパフォーマンスをキャストが披露、観客は立ち上がり手拍子で参加し、ステージと客席が一体となった。グッチ裕三らとバンド「ビジーフォー」で活動していたモト冬樹は、ダンスではなくエレキギターを聞かせた。
出演は他に、竹財輝之助、弓削智久、前島亜美、越村友一、柿澤仁誠(Wキャスト)、佐田照(Wキャスト)。
同作は、2007年に劇団「東京セレソンデラックス」で上演、「幻の名作」と言われていたが、このたび11年ぶりに甦る。広島にある恋園神社を舞台に平成初期から物語はスタート。その25年後、恋園神社に自称カメラマンの高島さつき(星野真里)が現れる。その目的は25年前に失踪した父に会い、連れ帰ることだった―。この後、仙台、佐賀、栃木、東京、新潟、広島、札幌、大阪、名古屋と12月まで32公演が予定されている。また同作は倉科カナ主演で10月26日から映画としても公開される。
(TechinsightJapan編集部 関原りあん)