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【海外発!Breaking News】肝臓がんの5歳児、移植叶わず旅立つ 最期の言葉は「ママ、ごめんね…」(英)

TechinsightJapan 2018年11月15日 21時24分

愛する我が子が病に苦しむ姿を目の当たりにするだけでも、親にとって辛いものはない。ましてその病との闘いに勝てず、命尽き果てた我が子の最期を看取らなければならない親の悲しみや痛みはいかばかりであろうか。このほどイギリスの5歳男児が辛い闘病の末、両親に見守られながらこの世を去った。『The Sun』『Mirror』などが伝えている。

ランカシャー州チャーチに住むチャーリー・プロクター君(5歳)は、2016年2月1日に乳児・小児に発生する稀な悪性腫瘍「肝芽腫」と診断された。肝臓に腫瘍ができた後すぐ肺に転移し、病は幼いチャーリー君の体を急速に蝕み、今年の9月に両親は医師から「チャーリー君の余命は4~6週間」という宣告を受けた。

アメリカでの肝臓移植手術を受けさせるためには、110万ドル(約1億2,500万円)もの高額な費用がかかるため、チャーリー君の病が発覚して間もなく母アンバー・スコフィールドさんと父ベン・プロクターさんは、クラウドファンディングサイト『GoFundMe』にアカウントを設置し寄付を募っていた。友人や身内らが必死に寄付を呼びかける中で、チャーリー君のことを知った米シンガーのP!NK(ピンク)が1万ポンド(約146万円)を寄付し、アカウントには36万ポンド(約5,270万円)もの寄付金が集まった。しかし残念ながら、移植に必要な費用全額を集めることができないままチャーリー君は力尽きた。

Facebookアカウント『Charlie’s Chapter.(チャーリーズ・チャプター)』には、チャーリー君の病が発覚してから家族で行ったギリシャ旅行の様子が投稿されているが、これが家族にとって最後となる思い出の旅となってしまった。また、チャーリー君が旅立つ数時間前の11月9日の投稿には、母親の痛切な思いが綴られていた。

「これが息子の姿を投稿する最後になります。4,394グラムでこの世に生まれた息子はとても抱き心地が良く、コロコロしていました。今の息子は日に日に衰弱していて、もう以前のような面影はありません。でも、みんなにはチャーリーがどれほどやんちゃで明るい子供だったかを覚えていてほしい。病との闘いに疲れ果てていたチャーリーはよくぐずりましたが、今はそんな姿も見ることができないほど弱っています。愛する我が子がゆっくりと死にゆく姿を見なければならないことほど、親にとって辛いものはありません。もし、チャーリーが早く逝ってしまう運命だったのなら、こんなに苦しむ前に天使が迎えに来てほしかったとも思わずにはいられません。チャーリーは私に、息切れしながらとても静かな声で『ママ、ごめんね…』と言いました。息子はもう一度元気になって動きたいのにそれが叶わないという残念な気持ちと、そうなってしまった自分はきっと邪魔者だろうと感じていたことから、そんな言葉を私に発したのかもしれません。この息子の最期の言葉を聞いた時、私の心は折れてしまいました。どんな子供もこんなふうに思うべきではないのです。」

「息子のベッドに寄り添い、そばにいるにもかかわらず、私は息子が恋しくてしかたありません。息子と話がしたい。息子が痛みを感じることのないハグを思いきりして、たくさんキスをしてあげたい。息子の笑顔が恋しくてたまらないけれど、私はもう息子の笑顔を写真以外では見ることは叶いません。息子の笑い声を聞くことも、もうないでしょう。それでも奇跡が起こってほしいと願わずにはいられないのです。元気な子供を持つことがどれほど幸運なことか…。どうかみなさん、あなたのお子さんをしっかりと抱きしめてキスしてあげてください。」

最期まで奇跡を祈らずにはいられなかった両親の願いも空しく、この悲痛なメッセージから数時間後にチャーリー君は息を引き取った。Facebookには、天使の羽根が生えたチャーリー君を抱きしめているアンバーさんと、息子を見守る父ベンさんの美しい写真が投稿された。

「9日午後11時14分、私の親友であり、私の世界そのものだったチャーリーが永眠しました。ママとパパの腕に抱かれて、息子は穏やかに旅立っていきました。チャーリー、あなたは私に母になれるチャンスを与えてくれました。私に、本当の愛とはなんなのかということを教えてくれました。病と懸命に闘って頑張ったあなたを、ママはとても誇りに思います。私たちの心は張り裂けています。あなたが恋しくてたまりません。あなたの可愛い姿を私は一生忘れることはないでしょう。どうか安らかに…。」

アンバーさんとベンさんにとって最愛の息子を亡くしただけでなく、妹ジェシカちゃんにとってもたった一人の兄を失ってしまった。深い悲しみに沈む家族には、多くのユーザーらに加えて、このニュースを知った人からも「あまりにも悲しすぎる。英政府はもっと資金を援助すべきだと思う。そうしたら病に苦しむ子供たちが救われるのに」「読んでいて涙が止まらない」「最愛の我が子を失った家族の気持ちを思うと心が痛む。チャーリー君家族のために祈りを捧げます」「チャーリー君、今はきっと痛みもなく、天国で穏やかに過ごしているんだろうね。どうか安らかに」といった追悼の声が寄せられている。

画像は『Charlie’s Chapter. 2018年11月9日付Facebook「This will be the last photo I post of Charlie.」、2018年11月11日付Facebook「Last night at 23:14 my best friend, my world, Charlie, took his final breath.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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