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【海外発!Breaking News】妊娠8か月の14歳少女、天井を突き抜けた流れ弾に当たり死亡(米)

TechinsightJapan 2018年11月23日 14時0分

このほど米ジョージア州アトランタで、14歳の少女が階上から放たれた銃弾により死亡するというなんとも痛ましい出来事が起こった。銃弾は天井を突き抜け、少女の頭に当たったという。少女は妊娠8か月という身重であり、突然娘を失った母親は体を震わせながら「未来があった娘と孫の命が奪われた」と悲しみを露わにした。『AJC.com』『WSB-TV』などが伝えている。

11月19日の午後6時半過ぎ、アトランタ警察はアトランタ南西部クリーヴランドアベニューにあるPavilion Place Apartments(パビリオン・プレイス・アパートメンツ)の住民から通報を受けた。

現場に駆けつけた警官が発見したのは、ストーン・マウンテンに住むソニア(Sonja)・スター・ハリソンさん(14歳)の遺体だった。スターさんが亡くなる原因となったのは、アパート階上のちょうど真上の部屋から放たれた銃弾だった。銃弾は、天井を突き抜けてスターさんの頭に当たり、スターさんの命とお腹にいた8か月の子供の命を奪った。

ディカーブ郡のフリーダム・ミドルスクールに通っていたスターさんは、母親のソニア・デニース・ハリソンさん(47歳)と暮らしており、ファッションや音楽、髪のスタイリングが大好きな少女だった。事件が起こった日の夜は、スターさんの姉セイディー・プルーイットさんの勤務が遅番だったことから、姉の子供3人のベビーシッターをするためにセイディーさんのアパートを訪れていた。子供たちが寝た後、セイディーさんの義姉と一緒に映画を見ようとしていた矢先に、突然の悲劇が起こったのである。

米メディアの取材によると、10代の男らが真上の部屋の住民を訪ねて来ていたようだ。しかし現場からは姿を消しており、警察では銃弾を放ったとされる容疑者の男を追っている。

スターさんは、正月前に女児を出産予定だった。娘と孫という一度に2つの命を奪われたソニアさんは、メディアの取材で容疑者への自首を呼びかけ、アパートの安全管理を批判するとともに体を震わせながらこのように語った。

「容疑者は、私の娘の未来を奪ったのです。誰であってもそんなことをする権利などありません。1つの命だけでなく、2つの命が奪われました。娘は14歳で妊娠中でしたが、未来がありました。学校を終えて自分と子供のために陸軍へ入ることを話していました。このようなことが起こると、被害者だけでなく周りの家族も深く傷つけられてしまうのです。」

実は今回の事件後、同じアパートの別棟で20日の午前3時頃に21歳女性が頭部を銃で撃たれて自室で死亡する事件が起こり、警官が駆けつけている。このアパートで立て続けに銃による死者が出たことは今回が初めてではなく、住民らは「安全とは言えないから恐ろしい」と恐怖を露わにしている。スターさんが亡くなった部屋の隣に住むヴィンセント・スミスさん(55歳)は、治安の悪さについてこのように話している。

「アパートから聞こえてくる音楽はいつも大きいんだ。だから事件の日も銃声は聞こえなかったよ。10代の男子らはここに住んでいないが、いつも集まって眠ることなくうるさくしている。アパートの安全のためにも警備員を雇うべきなのに管理会社は何もしない。もし誰かが金をくれるなら、私は喜んでここから引っ越すよ。」

20日の午後、米メディアがこの管理会社を訪ねてみたところ、スタッフの姿が見られたものの応対することはなかったようだ。事件があったアパート近くに引っ越してきたばかりのジェイク・ジャクソンさんは、この悲劇を耳にするも「どこに行っても危険なんだよ。これが2018年のアメリカだからね」と口にした。

なおアトランタ警察では、スターさんと21歳の女性の件は関連性がないとみているが、スターさんが撃たれたことについては、事故であるか否かということも含めて、現在も2件同時に捜査が続けられている。

画像は『AJC.com 2018年11月20日付「Family wants justice after pregnant girl, 14, shot to death in SW Atlanta」(Photo provided by family)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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