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【海外発!Breaking News】ブリティッシュ・エアウェイズの機内食でアナフィラキシーショック 被害女性怒るも世間は冷たい声(英)

TechinsightJapan 2018年11月26日 18時15分

重篤なアレルギー疾患を抱える人にとって、飛行機での旅は決して容易ではないだろう。このほどイギリスで、ゴマアレルギーを持つ2児の母親がチェックイン時に航空会社にアレルギーのことを伝えておいたにもかかわらず、機内でゴマペーストを使用した軽食を提供され、口にしたことで瀕死の状態に陥った。『The Sun』『Mirror』などが伝えている。

英バークシャー州ウォーキンガムに暮らすソニア・バッガさん(39歳)は今年の9月9日、夫ラジさん(44歳)、娘(14歳)、息子(10歳)の家族4人でのホリデーをドバイで終え、ブリティッシュ・エアウェイズにてイギリスへの帰路についた。その際、空港でのチェックイン時に「ゴマアレルギーを持っている」と航空会社スタッフに伝えた。

ロンドンまでおよそ1時間となった時、CA(客室乗務員)が軽食を提供した。ビニール袋には「Chicken Shawarma Wrap」と印字されたシールが貼られていたのみで、使用材料やアレルゲンの記載も全くなかった。ソニアさんは、これまで空港でのチェックイン時に自分のアレルギーを伝えていたことで全く問題がなかったのだろう。今回も同様にしたことで安心感があったのか、敢えてCAに使用材料を確認せず、そのチキンラップを口にしたようだ。

ところが2口目を食べた時、異変が起こった。ソニアさんは急激に喉を絞めつけられる感覚を味わい、その場に倒れた。偶然にも若い女性医師が機内に同乗しており、ソニアさんにエピペン(アナフィラキシー補助治療剤)を正しいタイミングで注射したことで、ソニアさんは最悪の事態を免れた。その後、飛行機がロンドンに到着しソニアさんはロンドン北西部にあるヒリンドン病院へ搬送された。

なんとか一命を取り留めたソニアさんは現在、ブリティッシュ・エアウェイズに法的措置を取る準備を進めている。というのもこの苦悩を味わった8週間後に、友人から「機内ではまだ同じ軽食がアレルギーの記載なしで提供されている」と聞かされたからだ。今回ソニアさんはブリティッシュ・エアウェイズに怒りと不満を露わにし、このように話した。

「ショック症状が起こった時、喉が縄で絞められているような感覚になりパニックになりました。CAに『息ができない。ゴマアレルギーなの』と必死で訴えました。正直、『もう死ぬんだ』とも思いました。幸いにも同乗していた医師が私の命を救ってくれたのです。医師にはとても感謝していますが、なぜブリティッシュ・エアウェイズが軽食にきちんと(アレルゲンを)記載表示しないのかが理解できません。もし記述があれば私が瀕死の目に遭うこともなかったでしょう。搬送先の病院の医師らは、私が脳にダメージを負わなかったことに驚いていました。」

ソニアさんによると、ロンドンで降機の際にCAが夫ラジさんに「軽食のラップにはタヒニペースト(ゴマのペースト)が入っていた」と認めたという。しかしその後も、ブリティッシュ・エアウェイズはソニアさんに謝罪をしていないようだ。同航空会社スポークスマンは、「搭乗客の安全は常に我々の最優先事項であり、今回の件は深刻に受け止めております。当社は女性がショック症状を起こした時に、初めてCAからこの女性のアレルギーについて聞きました」と述べている。

このニュースを知った人からは、「そんなに深刻なアレルギー疾患を抱えているのなら、他人が提供する食べ物を信用せずに自分で用意すればいいじゃない? それをしないというのが理解できない」「ラベルに記載がなかったのならなぜ、口にいれたのよ」「航空会社職員は乗客一人一人のアレルギー疾患に責任を持つ必要はないと思う。それに心配するならラベル記載がない食品を食べなければ良かっただけの話でしょう」「私がアレルギー疾患を持っていたら、何が入っているか記載のない食べ物は絶対に口にしない」「私も深刻なアレルギーを抱えているけど、いつも自分で用意して機内に持って乗る」「もうこの際、航空会社は機内食を提供するのを止めたら? そうしたら自分で食べ物を用意するしかないわけだし責任は個々が持つことになるから、航空会社は訴えられることもないでしょう」「自分の健康管理は自分でしないと」「自分でリスクを冒しておいて航空会社を訴えるなんて、金が目当てとしか思えない」といった声があがっている。

画像は『The Sun 2018年11月24日付「‘I CAN’T BREATHE’ Mum was seconds from death after allergic reaction to unlabelled snack on a British Airways flight, two months after teen death tragedy」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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