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【海外発!Breaking News】がんを患う犬を飢えさせ、路上放置した飼い主に懲役刑の可能性(英)

TechinsightJapan 2018年12月23日 21時30分

ペットを飼うからには、一生涯にわたり世話をするのが飼い主の義務だ。しかし、虐待の果てにペットを遺棄する飼い主が後を絶たない。このほど英スコットランドで、ひとりの残酷な飼い主により安楽死を強いられた犬のニュースが『BBC News』『Daily Record』などで伝えられた。

スコットランド、ウエスト・ロージアンのバスゲイトに住むウィリアム・ギリース(41歳)は、飼っていたスタッフォードシャー・ブル・テリアに苦痛を与え、死に至らしめた。

今年の9月3日、バスゲイト警察署はバスゲイトのラウンドアバウト(3本以上の道路を円形のスペースを介して接続した交差点の一種)に、ほとんど歩けない状態の犬が放置されているという通報を受けた。現場へ駆けつけた警察署員は、骨が浮き出た状態の痩せ衰えた犬を緊急治療のためにすぐに動物病院へ連れて行った。しかし、かなりの栄養不良状態になっていたほか、切り傷や未治療のがんがあることが検査でわかった犬は、残念ながら翌日に安楽死となった。

10月22日、リビングストンの州裁判所で行われた裁判では、ウィリアムは飼い犬が病気であったにもかかわらず獣医に診せなかったこと、餌や水を与えず放置していたことで2件の動物虐待の罪を認めた。ウィリアムは、犬に苦痛を与えただけでなく、10月14日にバスゲイトにある元パートナーのケリー・アン・レイノルズさんに対しても、彼女の自宅で唾を頭に吐きかけるなどの暴力行為に及んでいたことが明らかになった。

元薬物依存者だったウィリアムは、他にも過去に4件の罪を犯しており地域奉仕活動命令が言い渡されていたが、それに違反していた。以降、ウィリアムは元パートナーへの接見禁止命令が出されたとのことだ。なお飼い犬への虐待行為については、後の判決でウィリアムに実刑が科せられる可能性もあるという。

残酷な飼い主により命を奪われた犬の運命を悲しむのは、バスゲイト警察署のキャット・マッケイ巡査だ。

「犬は明らかに痛みに苦しんでいました。早急な治療を必要としていたにもかかわらず、苦しみの中で遺棄されたのです。救いの手が差し伸べられた時には既に遅く、犬の健康状態はあまりにも悪化していて、安楽死以外なす術がありませんでした。」

ウィリアムの判決は、12月28日に下される予定とのことだ。

画像は『Daily Record 2018年12月20日付「Cruel Bathgate pet owner neglected starving cancer dog and left it to die by the roadside」(Image: Daily Record)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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