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【海外発!Breaking News】2歳女児を劣悪な環境で餓死させた女性カップル 反省の言葉もなし(英)

TechinsightJapan 2018年12月24日 10時0分

各家庭によって子育てのしかたは様々だが、劣悪な環境の中でまともな食事も与えず、放置同様の生活を子供に強いることは紛れもない虐待だ。イギリスで、2015年に2歳女児が栄養失調の果てに衰弱死した事件の裁判がこのほど行われ、その全容が明らかになった。『BBC News』『Metro』などが伝えている。

英スコットランド、グラスゴーのサイトヒルに住むともに無職のマーガレット・ウェイド(38歳)とマリー・スウィーニー(37歳)は3人の子供の両親としてアパートで生活をしていたが、その環境はあまりにも劣悪だった。

アパート内のゴミ箱はゴミで溢れ、室内には無数の虫やノミがいた。一家が主食にしていたとみられるカップヌードルの空の容器やそのほかの食べ物の残り、汚れた皿にはハエが無数にたかり、不潔な衣類はゴミ同様部屋中に散乱していた。また、寝室の1つはカーペットが見えないほどの散らかりようだったという。この部屋を訪れた捜査員が「警察官としてこれまで仕事をしてきた中でも、最悪に汚い家の1つだ」と口にしたほどだった。

そんな劣悪な環境の中で、ローレン・ウェイドちゃん(2歳)はゆっくりと命を削られていった。2014年6月から2015年3月までの間、マーガレットとマリーはローレンちゃんにまともに食事や水を与えず、清潔にもしなかった。また、上の子供2人にも2007年から2015年の8年間にわたり、ローレンちゃん同様の育児放棄と虐待を繰り返し、まともな食事や衣類を与えなかったほか医療ケアも怠り、不潔なままで放置していた。

上の子供たちの様子を懸念した学校の保健師が、2014年6月にマーガレットとマリーの自宅を突然訪問し、情報をソーシャルワーカーに伝えていた。また、床にはタバコの吸い殻が落ちているなどアパートが散々な状態で散らかっていることを巡回保健師も目撃していた。育児放棄の兆候が数回あったにもかかわらず、保健師の再訪問時には部屋は片づけられていたことから、早急な対応はなされなかったようだ。しかしその半年後、ローレンちゃんは帰らぬ人となった。

ローレンちゃんが死亡する1週間前、マーガレットは近隣住民に「ローレンは歯が生えてきて痛いから一晩中泣いていた」と話していたが、ローレンちゃんの歯は既に生えそろっていた。死の何日か前には、ローレンちゃんは衰弱していて顔色は悪く、ぐったりとした状態だった。しかしマーガレットとマリーは「ただの風邪」とローレンちゃんを放置。2015年3月20日、ローレンちゃんが意識不明になっていることに気付いてようやく999に緊急通報した。

救急車で病院に運ばれたローレンちゃんは、およそ30分後に死亡した。マーガレットは看護師に「2日間ほどウイルスに罹っていた」と話したが、医師は不信感を抱いた。痩せ細り汚く、乱れた格好をしていたローレンちゃんのおむつはずぶ濡れで、頭には円形脱毛の痕があり、髪には無数のシラミが付着していたからだ。

検死の結果、ローレンちゃんは深刻な育児放棄の被害に遭っていたことが判明した。死因は栄養失調による合併症で、頭のシラミは1年5か月以上も放置されていたことがわかった。ローレンちゃんを病院に搬送した救急隊員らは、救急車内でローレンちゃんが横たわっていたカバーがシラミとノミだらけだったことに気付き、車内を除染して掃除しなければならなかったという。マーガレットとマリーは、その後逮捕となった。

グラスゴー裁判所で行われた裁判では、マーガレットがローレンちゃんの母親であると名乗ったが、マリー同様2人がローレンちゃんの両親であったことが明らかにされた。しかし両親とは名ばかりで、マーガレットは基本的な子育てを怠ったことについての責任など一切感じておらず、ローレンちゃんの死に対しても罪の意識などないと発言。マリーは「部屋をもっと片付けるべきだった」とだけ口にし、ローレンちゃんの死に関して反省の言葉もなかったようだ。

ビル・マックヴィカー検察官は「アパートは、子供たちにとって適切で安全な生活環境とは言えない」とマーガレットとマリーを非難した。結果、2人はローレンちゃんの故意の虐待と育児放棄を認め、他の2人の子供についての同様の罪も認めた。判事は「被告2人は深刻な罪を犯したゆえ、保釈を赦すつもりはない」と述べ、マーガレットとマリーは現在勾留中で、判決は後に下されるとのことだ。

このニュースを知った人からは「半年前に保健師が訪問しているのになにも気付かなかったって、目は節穴なの!? 毛ジラミだってそれだけ付着していれば気付くはずなのに」「いや、半年の間にもっと変化があったんだろう。なにより一番悪いのは親だ」「2人の子供は助かったけど、すぐにこんな親から引き離すべきだよ」「最低だな」といった声があがっている。

画像は『BBC News 2018年12月20日付「Couple neglected two-year-old who died of malnutrition」(MIKE GIBBONS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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