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【海外発!Breaking News】NYの地下鉄で110万円の現金を拾った男性(米)

TechinsightJapan 2018年12月24日 20時0分

落とし物を発見したら警察に届けるという、人として当たり前の行為を全ての人が当然するわけではない。ましてクリスマス前のこの時期、大金を見て目が眩んでしまうという人もいるかもしれない。しかし米ニューヨークでひとりの善良な市民が、1万ドルが入った落とし物のバッグを正直に警察に届けた。『abc7NY』『Mirror』などが伝えている。

20日の朝、ニューヨークのマンハッタンに住むリチャード・タバーナさん(63歳)は、地下鉄リンカーン・センター駅のホームにシャネルの青いバッグが落ちていることに気付いた。

バッグを手に取ったリチャードさんは、落とし主の身元がわかるようなものが入っていないかと中を調べてみた。しかしロシア語で書かれたメモが入っていただけで、すぐに持ち主の身元を確認することができなかった。駅には職員がおらず、リチャードさんは後でもっと自分で調べてみようとバッグを家に持ち帰った。

その後、バッグに入っていた財布の中を見たリチャードさんは驚いた。財布の中には封筒が入っており、中に100ドル(約11,000円)札が100枚、つまり1万ドル(約111万円)入っていたのだ。リチャードさんは「これだけのお金を落としたと知ったら、持ち主はきっと悲嘆に暮れているに違いない」と思い、すぐに最寄りの警察署「ニューヨーク市警察20分署」へバッグを届け出た。

警察署は、バッグの落とし主をマンハッタン在住の女性と確定した。実はこの女性、休暇でロシアに向かう途中で数時間後にバッグを失くしたことに気付き、同じ警察署に紛失届を出していたのだ。同警察署のティモシー・マーリン署長によると、この女性は1月にロシアから戻ってくる予定だそうで「素敵なサプライズになることでしょう」と話している。

リチャードさんは、後の米メディアの取材に対し「私は何も特別なことをしていないよ。私のお金ではないからね。きっとほとんどの人が私と同じことをしたと思う」と話しているが、その他の事件に加えて置き引きやスリが多いニューヨークでは、リチャードさんのような人は貴重だといえよう。

画像は『abc7NY 2018年12月21日付「Man turns in $10,000 cash found in purse on UWS subway platform」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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