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【海外発!Breaking News】クリスマスの悲劇 70歳男性がパトカーに撥ねられ死亡(英)

TechinsightJapan 2018年12月29日 11時0分

クリスマスの日に英リバプールで悲劇が起こった。親族らと恒例のクリスマスの食事を終えて帰宅途中の男性が道路を横断しようとした瞬間、走って来たパトカーに撥ねられ死亡した。『BBC News』『Liverpool Echo』『Evening Standard』などが伝えている。

リバプールに住むトニー・キャロルさん(70歳)は12月25日、クリスマスということで親族のもとに集まり楽しいひとときを過ごした。その後パブに立ち寄り友人らと飲み、帰路につこうとしていた時、悲劇に見舞われた。

監視カメラの映像では、プレゼントの入った紙バッグを手にしたスーツ姿のトニーさんが、ゆっくりと2車線道路の歩道を歩き横断歩道に近付く姿が映し出されている。しかしトニーさんは、すぐ先の押しボタン式横断歩道まで行かず手前で道路を横切ろうとしたようだ。一旦立ち止まって周りを見回して数歩道路に踏み出した瞬間、トニーさんは走って来たパトカーに撥ねられた。現場に駆けつけた救急車によりトニーさんは病院へと運ばれたが、その後死亡が確認された。

現場にはトニーさんのものとみられる靴やクリスマスプレゼントが包まれてあった包装紙の残骸などが散らばっており、クリスマスの夜に起こった悲劇の痛々しさを物語っている。事故の目撃者は「パトカーが、道路を渡ろうとした通行人の男性を撥ねた。パトカーから出てきた2人の警官が、男性のところへ駆け寄っていた。男性を撥ねた警官は、道路の真ん中に座り込み手で頭を抱えていて、明らかに悲嘆に暮れた様子だった」と話している。

駅の清掃員として仕事をしていたとされるトニーさんの死を知った近隣住民はショックを受け、「彼はとてもフレンドリーで話好きな、本当にいい人だった」と一様にその死を悼んだ。トニーさんの身内は「トニーは、とても愛された兄でありおじでした。優しく寛大で、彼を知る人みんなから好かれていました。彼の死に家族一同が悲しみに沈んでおります」と語った。

トニーさんの家族によると、トニーさんと親族との絆は深く、いつも家族と一緒にクリスマスの日を過ごしていたという。今年の25日も例年のようにクリスマスを共に楽しんだが、トニーさんは帰り際に「今までで最高のクリスマスだったよ」と口にしていたそうだ。

パブで一緒に飲んでいた友人は、トニーさんは体が安定しないほど酔った状態では決してなかったと主張している。この件は、マージーサイド州警察から「Independent Office for Police Conduct(独立警察庁、以下IOPC)」に捜査が依頼され、現在は現場検証を含め事故の捜査が行われているとのことだ。IOPCのスポークスマンは「現段階で我々が理解しているのは、25日の午後6時50分頃、トニーさんを撥ねたパトカーは緊急通報を受けて走っていたということだ」と述べている。

このニュースを知った人からは「クリスマスの日に愛する人が亡くなるなんて、本当に悲劇。家族にとっては今後忘れられない日になることでしょうね…」「なんて気の毒な…言葉がないよね」「轢いた警官も、これから一生クリスマスの日は忘れられない日になるな」「トニーさんどうか安らかに」といった声があがっている。

画像は『BBC News 2018年12月26日付「Tony Carroll: Liverpool police crash man ‘much loved’」(FAMILY HANDOUT)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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