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【海外発!Breaking News】1人の女性に別々に迎え入れられた2人の養子、血の繋がった兄妹と判明(米)

TechinsightJapan 2019年1月21日 18時15分

このほど米コロラド州から心温まるニュースが届いた。あるひとりの男児を養子に迎えた女性が、その後に受け入れた女児とその男児が実の兄妹であることを知ったのだ。現在2人の子を正式に養子として迎えた女性は、「神様が2人を引き合わせてくれた」と喜びを露わにしている。『PEOPLE.com』『ABC News』などが伝えた。

コロラド州パーカーに暮らすケイティー・ペイジさん(36歳)は、結婚していた時に自身が不妊症であることを知り、30代の初めに離婚してからも「母になりたい」という夢を諦められず、2016年にシングルマザーとして里親になることを決意した。

里親になって4人の子供を受け入れてきたケイティーさんは、その後迎えたグレイソン君(現在2歳)を見た瞬間、たまらない愛しさが込み上げてきたという。病院で生まれたその日に捨てられたグレイソン君を、ケイティーさんは2017年5月に正式に養子として迎えた。

その約1か月後、ケイティーさんのもとに1人の女児を預かってもらえないかという連絡があった。まだ赤ちゃんのハンナちゃん(現在1歳)が、グレイソン君と似たような状況で実母に捨てられたことをケースワーカーから聞いたケイティーさんは、是非引き取りたい旨を伝えた。そしてハンナちゃんを連れて帰ったケイティーさんは、ハンナちゃんがしている病院の名前記入のリストバンドを見て、実母の名前がグレイソン君の実母と同じであることに気付いた。

その下の名は一般的な名前ではなかったために、ケイティーさんは心に引っかかりを感じたが、養子縁組を求めて記載する書類にはその女性の名字が異なっていたことから「まさか」という思いもあった。しかし子供たちを育てていけばいくほど、2人に身体的特徴などの共通点があることを発見し、ケイティーさんの中に「もしかしたら2人は本当の兄妹かもしれない」という思いが強まった。当初、家族や友人にその可能性を話すも「そんなことあるはずない」と誰にも信じてもらえなかったようだ。それでも直感を信じたケイティーさんは、ルームメイトのアシュリー・チャパさんの協力を得て、グレイソン君とハンナちゃんの実母について調査した。するとやはり同じ母親であることが判明。実母はグレイソン君が生まれた日にグレイソン君を手放したが、病院側にはグレイソン君の誕生日を偽り、自分の名字も偽っていた。そのため手続きをしたケースワーカーは、誰一人としてグレイソン君とハンナちゃんが実の兄妹であることに気付かなかったという。

更にDNA鑑定の結果、2人が実の兄妹であることが確実なものとなり、そのおかげでケイティーさんのハンナちゃんへの養子縁組手続きがスムーズに行われ、2018年12月28日にハンナちゃんはグレイソン君に続いてケイティーさんの正式な養子として迎え入れられた。

「グレイソンとハンナは、きっと出会う運命だったのです。もし2人がきょうだいでなかったら、きっとハンナは別の家族のところに預けられていたと思います。神様が引き合わせて下さったのでしょう。2人がもっと大きくなった時に、この話を伝えてあげたい。」

歩き始めて可愛い盛りの2人の子供たちが、どこに行くにも一緒、何をするにも一緒という姿を見て、「2人は今、互いを知ろうとしている最中なんですよ」と目を細めるケイティーさん。実はグレイソン君とハンナちゃんは、実母の子宮の中で覚醒剤反応が見られたという。その実母はハンナちゃんを産んだ後にもまた出産したようで、ケイティーさんはグレイソン君とハンナちゃんにとってきょうだいとなる生後5か月のその子供も、今年中に養子に迎え入れることを希望している。

画像は『PEOPLE.com 2019年1月18日付「Mom Learns Her 2 Adopted Kids Are Biological Siblings: ‘They Were Meant to Find Each Other’」(Katie Page)(Ashley Creative Co.)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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