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【海外発!Breaking News】「最低の銀行強盗」と呼ばれた男 ヘアブラシを銃に見せかけ銀行襲うも「失せろ!」一喝で退散(英)

TechinsightJapan 2019年2月5日 19時23分

このほどイギリスから、過去およそ40年にわたり強盗を働き続けては有罪判決を受けてきた男のニュースが『Liverpool Echo』『St Helens Star』などで報じられた。この男、懲りずに再び強盗を決行したものの、6件の銀行強盗のうち現金の強奪に成功したのはわずか1件で、「リバプールで最低の銀行強盗」というあだ名がついてしまった。

マージーサイド州リバプールのケンジントンに住むテレンス・コール(61歳)は1977年の19歳の時、初めて強盗犯罪でブリストル刑事法院にて有罪判決を受け服役した。それ以降も40年以上にわたり、強盗を繰り返しては有罪判決を受けるという人生を送ってきた。しかし犯行のほとんどが未遂で終わっており、今回も14日間でリバプール市内を含めマージーサイド州にある銀行6件と賭け屋1件を襲ったが、ほぼ全て空振りだったようだ。

コールは、ギャンブルの借金2,000ポンド(約286,000円)を返すため昨年の11月21日、22日、23日と立て続けに銀行に押し入った。コールは小さなグレー色のヘアブラシの柄の部分をテープで包んで銃に見せかけ、職員に「金を出せ」と脅すも、口をマフラーで覆い隠していたことから声がくぐもっており、銀行スタッフはコールが何と言っているのか聞き取れなかった。さらに職員らはコールが持っていた“武器”が偽物であることに気付くと、断固として現金を渡すことを拒否。ある女性職員がコールに「失せろ!」と一喝すると、コールはそのまま引き下がり逃走した。しかし23日のプレスコットにあるスコットランド王立銀行で、コールは犯行に成功した。この時の職員は、コールに怯え恐怖で泣いていたそうだ。だがコールは失敗の経験が多かったためか金の強奪に成功したと思っておらず、犯行後プレスコットの駅のプラットフォームで電車を待っていた時に、ビニール袋に380ポンド(約54,000円)が入っていることに初めて気付いたという。その後、コールは360ポンド(約51,000円)を借金していた人物に返し、20ポンド(約3,000円)を自分の懐へ入れた。

しかしリバプール近辺を回りまわっての強盗劇は、12月7日に終わりを迎えた。逮捕されたコールは警察で容疑を認めたものの、「借金を返し終えるまで強盗を続けるつもりだった。次は(マージーサイド州の)セント・へレンズに行くつもりだった」と、懲りずに発言。このほどリバプール刑事法院の法廷では、クレメント・ゴールドストーン判事によりコールの長年の強盗歴およびそれに関する犯罪歴が明らかとなり、「被告は幸いにも強盗には向いていない」と言われる始末であった。

また判事は「被告が強盗に成功していれば、今回の判決は終身刑の可能性もあった」と述べながらも、コールには8年間の確実な服役と残り4年は条件付き仮釈放という12年の有罪判決を言い渡した。コールは一応反省している様子を見せており、「職員に嫌な思いをさせたのなら悪かった」と口にしていたという。

画像は『St Helens Star 2019年1月22日付「Terence Cole, 61, jailed for bank robbery and attempted robberies」(Merseyside Police)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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