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【海外発!Breaking News】10年以上路上で雑誌を売っていた男性、車をプレゼントされる(南ア)<動画あり>

TechinsightJapan 2019年2月6日 15時19分

南アフリカでは路上で物を売る人の姿があちこちで見られ、ビーズでできた動物などの装飾品、アフリカンアート、車で利用するグッズなど信号待ちの車をターゲットにした商売は多い。そんな中、路上で雑誌販売をしていた男性が、ある家族から車をプレゼントされたことが話題になっている。

「ビッグイシュー(Big issue)」はホームレスや無職の人らが少しでも賃金を稼げるようにサポートするNPO団体である。団体が発行した雑誌を「ベンダー」と呼ばれる販売者のホームレスが12.5南アフリカランドで購入し、倍の25ランド(約205円)で販売する。そのためベンダーは、雑誌分の利益を100%得ることができる。

その雑誌販売をケープタウン・ヌールトフックの路上で10年以上も行うボンガニ・フォロさんはある日、とんでもない幸運に恵まれた。いつも気軽に挨拶をしていた家族から車をプレゼントされたのだ。

幸運を運んできたのは、地元ミュージシャンのジェレミー・オリバーさん一家。家族は1月25日に新車を購入したのだが、フォロさんと5年前に交わしたある約束を果たすため、路上に立つ彼に会いに来た。

オリバー夫人は5年前、フォロさんが自分の車に興味を持って話しかけてきたので「次に新しい車を買ったらこの車をあげるね」と約束していた。気さくなフォロさんは、一家を見かけると「まだ僕の車を持ってるんだね」「いつその車をくれるの?」と話しかけていたが、夫人の言葉を冗談だと思って本気にはしていなかった。

そして1月最後の週末、フォロさんにサプライズが待っていた。突然やってきたオリバーさん一家に車の鍵を手渡されたフォロさんは、驚きのあまり言葉も出ず呆然としていると、さらに保険料も1年間は匿名の人が払ってくれるとのことで、フォロさんの驚きは最高潮に達した。

「てっきり安く売ってくれるのかと思った。10年間もこの仕事をしてきたけど、お金がなくて車を買うことはできなかったんだ。今までは仕事が終わると最終のタクシーに乗るために時間を気にしていたけど、それもなくなったよ。夢がかなったんだ。これからは仕事を優先できる」と大喜びだ。また車はワゴンタイプで、自宅のあるカエリチャというタウンシップから職場のヌールトフックまでは乗客を乗せることができるため思わぬ副収入にもなっているようだ。

ジェレミーさんは「彼はいつも笑顔で明るくてね。どんなに忙しくても、辛くても、フォロさんの笑顔を見るとこっちまで元気をもらえた。こういう人が南アフリカを強くしてくれる」と嬉しそうに語っている。



画像は『News24 2019年1月30日付「WATCH: Musician Jeremy Olivier gives Big Issue salesman his car」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)

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