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【海外発!Breaking News】11か月男児、保育士に無理やり寝かされて窒息死(台湾)

TechinsightJapan 2019年4月4日 18時0分

台湾・台北市内湖区にある乳児保育所で1日、生後11か月の男児が窒息死する事件が起きた。警察はうつ伏せで寝ていたことによる窒息死と見ていたが、その後の調べで添い寝していた保育士がうつ伏せの男児の体を19分間押さえつけていたことが分かった。『TVBS新聞網』『自由時報』などが報じた。

事件があったのは1日の午後2時頃。保育所の調理員が、男児が反応しないことに気付き体を仰向けにさせたところ顔が紫色に変わっていたという。保育士が心肺蘇生を施すとともに119番通報し救急車で病院に向かったが、1時間にわたる救命措置もむなしく男児は死亡した。

死因は窒息死で口腔内に異物がなかったことから当初、警察ではうつ伏せに寝ていたことが原因と見ていた。しかし保育所の防犯カメラを調べたところ、驚くべきことが判明した。男児の世話をしていた保育士が、寝る前の男児を上から押さえつけるような姿勢で添い寝していたのだ。その間約19分。防犯カメラには男児が手足をバタつかせる様子が捉えられており、呼吸ができずにもがいていたのではないかと見られている。

調べに対し、保育士は「普段から寝つきの悪い子で、よく動くのであのような方法で寝かしつけた。体重をかけすぎないように加減していた」と泣きながら話したそうだ。また他の乳児を見るために男児の元を離れた際には、男児の寝息を確認したという。警察は2日午前、この保育士を業務上過失致死罪で送検したが、同日に保釈金3万元(約10万8000円)を支払い保釈されている。

男児の母親は連絡を受けた時、エイプリルフールの冗談だと思ったそうだ。病院へ駆けつけ、医師から救命措置を施した後に回復の兆しが見られないと告げられ、泣く泣く死を受け入れたという。

台北市政府社会局によれば、この保育士は現在停職処分になっているとのこと。また社会局では警察から防犯カメラの映像を入手しており、その映像や関連者への聞き取り調査、病院の診断結果、警察の調査情報などをもとに、この保育士及び保育所が規定に反していないかを審査するとしている。違反が認められた場合には、保育士資格の取り消しや罰金などの処分が下されるということだ。

画像は『TVBS新聞網 2019年4月3日付「保母重壓悶死1歲兒…母慟還原時間軸:這是已結束的夢」(圖/TVBS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 片倉愛)

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