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【海外発!Breaking News】ピューマに噛みつかれた7歳息子、母親が決死の救出(カナダ)

TechinsightJapan 2019年4月7日 15時5分

日本では野生の熊が人を襲うという事件が度々発生するが、北米の一部の地域では人の住むエリアでコヨーテやアライグマなどを目にすることが珍しくないという。このほどカナダで、野生のピューマが7歳児を襲う事件が起きた。『Heavy.com』『Global News』などが伝えている。

先月29日午後のこと、ブリティッシュコロンビア州バンクーバー島のカウチン湖のほとりに住むチェルシー・ロックハートさん(Chelsea Lockhart)が家の中で家事をしていたところ、裏庭にある水辺で遊んでいた息子ザッカリー君(Zachery、7)の悲鳴が聞こえた。

チェルシーさんが慌ててザッカリー君の声がする方へ向かうと、信じがたい状況が目に飛び込んできた。野生のピューマがザッカリー君の腕に噛みつき、押さえつけていたのだ。チェルシーさんは危険を顧みず、ピューマの口を鷲掴みにしてこじ開けようとした。

しかしピューマは、ザッカリー君の腕をしっかり噛んだままだった。それでもチェルシーさんは諦めず、ピューマの口をこじ開けようとしながらも神に必死に祈ったという。そしてチェルシーさんが「助けて!」と叫んだとたん、ピューマは去っていったそうだ。

ザッカリー君は流血し、チェルシーさんがすぐに救急要請の連絡をいれると数分程度で救急隊員が到着、ザッカリー君は病院に搬送された。ザッカリー君は負傷した腕と頭を縫合処置された後、祖父母宅で療養することになった。

当時は家にいなかったザッカリー君の父親ケビン・ブロムリーさんも駆けつけ、その日はザッカリー君のトラウマにならないように一緒にレストランで夕食をとり、好きな物を食べさせたとのことだ。ケビンさんは「息子はとても喜んでいる様子でした」と明かし、チェルシーさんついても「どんな母親でも子供のためなら危険を顧みないと思います。それが無償の愛というものです」と話している。

一方のチェルシーさんは軽い怪我だけで済んだようで、当時のことをこのように語った。

「あの時、ザックを見て『なんてこと! この子は私の目の前で死ぬかも』と思ったのです。私は自分自身に何ができるか、私の力でどれだけのことができるのかを考えました。」

「自分の力だけではピューマの口をこじ開けられないと分かり、私は神に助けを求めて叫んだのです。息子を救ってもらうための祈りを3回捧げたところで、ピューマは逃げていったのです。」

信心深いチェルシーさんは神のおかげだと信じているが、その勇敢な行動には多くのメディアが称賛をもって伝えた。

なお、ザッカリー君を襲ったピューマにはきょうだいがいることが分かり、2頭でうろついていたところを捕獲、2頭とも安楽死させられたとのことだ。この2頭を捕獲した機関が『Heavy.com』に明かしたところによると、空腹のため食べ物を探していた2頭はまだ子供で、親とはぐれてしまったため衰弱して飢えていたそうだ。

ちなみにブリティッシュコロンビア州では、1900年から2018年の間にピューマに襲われて8人が死亡、94人が怪我をしたことが報告されている。

画像は『Heavy.com 2019年4月3日付「Chelsea Bromley: 5 Fast Facts You Need to Know」(Stephen Lea/Handout Photo)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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