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【エンタがビタミン♪】吉川晃司、“車内アナウンス”で復興支援も方言の使い方に疑問の声 「そういうニュアンスでは」

TechinsightJapan 2019年6月26日 13時25分

歌手や俳優として活躍する吉川晃司(53)が、「ご利用の皆さん、吉川晃司です」と地下鉄と路線バスの車内アナウンスで乗車マナー向上を呼びかけている。これに「本物!?」「びっくりした!」と驚いたり、「渋い声がいい!」「美声すぎる」と喜ぶ人が相次いでいる。しかし一部では、アナウンスに登場する吉川の方言の使い方に違和感を覚える人もいるようだ。

4月26日から宮城県仙台市の地下鉄南北線・東西線と市営バスの車内で吉川晃司のアナウンスが流れている。今年3月、吉川は仙台市若林区にある荒井車両基地にて実施されたラジオ番組『SOUND GENIC』(Date fm)の公開録音に出演した。そこで東日本大震災の被災地への思いなどを語ったが、乗車マナー啓発の車内アナウンス出演を依頼されて快諾、その際に録音したものだ。

市営バスでは「仙台市営バスをご利用の皆さん、吉川晃司です」から始まり、「走行中のバス車内の移動は大変危険ですので、降りるときは扉が開いてから移動しましょう」と注意を促し、地下鉄では「仙台市地下鉄をご利用の皆さん、吉川晃司です。混雑時の乗車の際、リュックを背負ったままだと周りの方がいずいです。乗車する際は背負わずに前に抱えたり、手に持つようにしましょう。ご協力をお願いします」とマナーアップを呼びかけている。ここに出てくる「いずい」は北海道や宮城県の方言で「しっくりこない」「居心地が悪い」「違和感がある」といった意味だという。

ところがこの「いずい」の使い方が、地元の人たちによるとどうやら適切ではないようだ。ネット上では「“いずい”はそういうニュアンスではないと思うんだ」「“いずい”の用法に若干違和感がありました」「いずいは自分の感じ方の表現じゃないすかね? 誰それが“いずいがら”すんな…とは言いませんもんね」「“いずい”ってあたしは自分の感情にしか使わないから、第三者の感情として使ってるのが変な感じする」「仙台市営地下鉄の吉川晃司アナウンス、“いずい”の使い方がまさに“いずい”のよ」などの指摘が見受けられる。また「“いずい”の意味は標準語ではうまく説明できないって仙台育ちの友達が言ってたな…」と思い返す人もいたが、地元出身ではない吉川に方言の使い方を完全に理解することを求めるのは酷なもの。吉川の復興を願う思いが、どのような形であれ人々の胸には届いているだろう。

それを裏付けるかのように仙台市に寄り添って、方言を使った吉川に和んだり親近感を覚えた人も少なくない。「吉川晃司が“いずい”って言った」「“いずい”もイイ感じなんだよね」「あのいい声で仙台弁の“いずい”を使ったアナウンスに思わずクスッと笑ってしまった 朝の混雑時になんか和んだなぁ」「吉川晃司が“いずい”って言っていてほっこりする」「面白い方言まで言うなんて」などと喜んでいるのだ。また「仙台市は今、市営地下鉄乗っても市営バス乗っても吉川晃司の声が聴ける。そんな訳で宮城においでよ!」とこれをきっかけに宮城へ来て欲しいと願う人も。

そしてこの吉川の車内アナウンス自体も好評で、「渋い声がいいですね!」「芯のあるいい声だな~」「運転手さんの声(アナウンス)妙に格好いいなあと思ったら、吉川晃司さんだった」「運転手さんにしては美声過ぎてビックリした」「まさかのアナウンスが吉川晃司! バスの楽しみ、増えた」などと注目を集めている。また「ギリギリ聴けてよかった~!」とのコメントもあったが、この吉川のアナウンスが聞けるのは6月30日までだ。

本業の歌手では、35周年記念ツアー『KIKKAWA KOJI 35th Anniversary Live TOUR』を9月8日まで全国各地で開催中の吉川晃司。また俳優としては22日から公開中の映画『ある町の高い煙突』に出演。同作は新田次郎氏による同名著書を映像化、日立鉱山の煙害とたたかった地元村民が起こした奇跡を描く。木原吉之助役を務めた吉川のクランクアップを収めた動画では「企業が民と手を組んで、悪政に対峙するという、素晴らしいと思いました」と語った吉川。また主演の井手麻渡に「うちのおふくろが大ファンで」と言われると、吉川は笑いながら「なんだよ、それ!」と返した。車内アナウンスと同様、彼の真摯で気さくな人柄が垣間見えるようだ。



(TechinsightJapan編集部 高沢みはる)

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