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【海外発!Breaking News】宝くじで48億円の当選者、10か月後に名乗り出る「心の準備が必要だった」(カナダ)

TechinsightJapan 2019年8月30日 21時0分

「宝くじで高額当選したら…」ということを考えたことはないだろうか。すぐに当選手続きを進めるのか、それとも家族と盛大に祝うのか…。カナダのアルバータ州に暮らす55歳の男性は昨年10月、約48億円に当選したのだがすぐには名乗り出ず、10か月間を当選後の人生の‟心の準備”にあてていたという。『PEOPLE.com』『CTV News』などが伝えている。

アルバータ州エドモントン在住のボン・トロングさん(Bon Truong、55)は、1から49までの数字から7つを選ぶ宝くじ「ロトマックス(LOTO MAX)」を20年以上も購入し続けてきた。ボンさんのラッキーナンバーは家族の誕生日や、大切な日を組み合わせた「2、3、4、8、9、20、30」で、これまで一度たりとも数字を変えたことがなかった。

そんなボンさんは昨年10月、発表された宝くじの当選番号を見て身体が震えた。20年以上親しみ続けた数字で、6,000万カナダドル(約48億円)の当選を果たしたのだ。

「まずは自分を落ち着かせるのに時間がかかりました。その後は妻に電話して『当選したよ』と話したのですが、高額当選であることは伝えませんでした。」

当時をそう振り返るボンさんは、当選を公にする期限が1年あることから305日間を心の準備にあて、すぐに名乗り出ることをしなかった。そして8月28日に同州セント・アルバートで行われた会見で、次のように語った。

「実は発表があった10月26日の翌朝には、自分が当選したことを知っていたのです。ただあまりにも高額すぎて、圧倒されてしまいました。当選した日は購入した店に行って当選番号を印刷してもらい、番号に間違いがないかもう一度確かめ、何時間も当選くじを眺めていました。とにかく信じられなかったのです。そして自分の名前と電話番号を書いたその紙を、ずっと金庫にしまっておきました。」

「それから自分の家族について考えました。この当選は家族に大きな変化をもたらすからです。私も含め家族も、心の準備期間が必要でした。そして10か月経って、ようやくその時が来たのです。」

「お金の使い道ですが、まずは家のローンなどの大きな支払いを全て済ませ、新しい家を購入したいと思っています。将来に必要なお金は預金などに回して、落ち着いたら家族を旅行に連れて行きたいと思っていますが、まだしっかりと決めてはいません。私はまだ若いし身体も丈夫なので、よくよくはまた庭師の仕事に戻るでしょう。そして3人の子供たちにはしっかり働いてもらいたいので、当選の詳細について話すのは10~20年後にしようと思っています。」

また会見に一緒に現れた姪のミナさんは、叔父についてこのように明かした。

「叔父はベトナム戦争後の36年前に、カナダに一文無しでやってきました。そして家を買って、自分が生きていくために、子供たちがより良い生活ができるようにとただひたすら働いてきたのです。そんな叔父が宝くじに当選したと聞いた時は正直驚きましたが、叔父や家族にとっては素晴らしいこと。とても嬉しく思っています。」

なおアルバータ州では2017年9月にも、カップルが同州ロトマックス当選最高額の6,000万カナダドルを獲得している。当選金をいかに使うかは考え方にもよるだろうが、2019年には16歳の時に宝くじで高額当選した32歳の女性が「人生が狂ってしまった」と訴えて話題になっていた。10か月待って手に入れた当選金で、ボンさんの人生がより素晴らしいものになることを願うばかりだ。

画像は『Edmonton Journal 2019年8月29日付「Man who picked same numbers for three decades claims $60-million lotto jackpot」(Ed Kaiser/Postmedia)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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