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【エンタがビタミン♪】内田也哉子、母・樹木希林さんにそっくりの顔が「イヤだな」「よくからかわれた」

TechinsightJapan 2019年11月1日 20時2分

数々の作品に出演し、惜しまれつつも昨年9月に他界した女優・樹木希林さん(享年75)。彼女が出演したCMで記憶に残るものと言えば、1978年から出演していたフジカラーのCMだろう。写真店で樹木さんが客・綾小路さゆりとなり、店員役の岸本加世子とのコミカルなやり取り「美しい人はより美しく、そうでない方は…」「そうでない場合は?」「それなりに写ります」が好評で、流行語にもなった。しかし、樹木さんの一人娘で女優の内田也哉子は『イヤだなあ』と長年感じていたという。

11月1日に都内で開催された『2019 59th ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS』贈賞式に出席した内田也哉子。同アワード「フィルム部門(テレビCM)・演技賞」「ACCゴールド」を富士フイルム『樹木さん2018年末特別篇』が受賞し、内田が樹木希林さんの代理で登壇した。このCMは2018年に他界した樹木希林さんのフジカラーCMでの功績を振り返るものだ。

受賞者代理のスピーチで内田は「私は見ての通り、母の樹木希林にそっくりだと言われ続けてここまできました。それは正直内心『イヤだなあ』と思っているんですね」「その『イヤだなあ』の筆頭株が実はこの綾小路さゆりさんなんですね」といきなり暴露して驚かせた。樹木さんが長年CMで演じた客・綾小路さゆりがイヤだったという内田は「美しい方とそうでない方のそのそうでない方で。化粧も白塗りで年を取ってもいつまでも振袖を着て、子供の頃よくからかわれたり、いじられました」と苦い体験も打ち明けた。



そして「母は弱者に寄り添うとかでなく純粋にはみ出した人が好きで仕方がないなんですね。人の滑稽なところをいかにチャーミングに見せるかということを常に考えていたのではないかと思う」と振り返り、同CMは現在43歳の内田が物心ついたときから40年間放送されてきたが「『イヤだなあ』と思っていた綾小路さゆりさんが正月の風物詩のように毎年なっているので、長い年月を費やさないと見えてこないものがあるんだな。『愛おしい』と思えるようになることを大人になった自分が知って、子供の頃にいじめられていた自分に教えたい気持ちです」と落ち着いた様子で淡々と語った。

さらに「早変わりする広告の世界でひとつのキャラクターがこんなに長い年月お茶の間の方々と年を重ねていって、このこと自体が奇跡。このように皆さんと奇跡を共有できるのは本当に贅沢。こういう面白いことが人生には転がっているんだな」としみじみ。最後には「私はこのCMには何の関係もないんですけど、一番身近にいた家族としてそのことを思う次第です」と一人娘としてスピーチを終えた。



リリー・フランキーもUHA味覚糖『さけるグミ』シリーズで同賞を受賞したが、「希林さんや也哉子さんと『万引き家族』という映画をやってカンヌから帰って最初にやったのがこれ。僕も気分がのっていたんでしょうね」と裏話を明かして会場を笑わせた。



同賞の「ACCグランプリ」はお茶の間に多大なインパクトを与えたとして草なぎ剛と香取慎吾出演のアンファー『アンファー・ミノキ兄弟2018』シリーズ、ならびに寺田心出演のブックオフコーポレーション『フィクションは本だけに店員篇他1篇』が受賞した。 草なぎ剛は「この賞を原動力にしたい」、香取慎吾は「自分の本当の兄のように慕ってきた草なぎさんのおかげ」と2人で肩を組み笑顔で写真撮影に応じた。また寺田心は「周りが素晴らしい方ばかりで。『僕がいただいてもいいのかな?』と。とっても大きな賞をいただき感謝の気持ちでいっぱいです。この喜びをスタッフさんたちに、そしていつも僕を応援してくださる皆さんに伝えたいです。本当にありがとうございました」と大人顔負けのコメントで会場を沸かせた。



「ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS」は、日本のクリエイティビティの発展に貢献すべく活動する一般社団法人 ACCによるもの。1961年より開催してきた広告賞「ACC CM FESTIVAL」を2017年にリニューアル、あらゆる領域におけるクリエイティブを対象としたアワードである。
(TechinsightJapan編集部 関原りあん)

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