Infoseek 楽天

【海外発!Breaking News】10年前のマクドナルドのチーズバーガー&ポテト「カビもなく腐ってもいない」(アイスランド)

TechinsightJapan 2019年11月6日 7時7分

マクドナルドがアイスランド国内にある店舗を全てクローズしたのは、今から10年前の2009年10月31日のことだった。アイスランドでは1993年9月に第1号店をオープンし3店舗を展開していたが、2008年の世界的金融危機の影響を受け、採算が取れなくなって撤退に追い込まれた。この国内のマクドナルド営業最後の日に、ある男性が「チーズバーガーとフライドポテトは本当に腐らないのか」という実験をすべく商品を購入。それから10年が経過した。

ヒェルトゥル・スマウラソンさん(Hjörtur Smárason)は今から10年前、「マクドナルドの商品は腐ることがない」という噂を確かめたくて、同店のアイスランド最後の営業日にチーズバーガーとフライドポテトを購入した。ヒェルトゥルさんはこれをビニール袋に入れて3年間自宅の車庫に保管し、変化がないことを確認したうえで、首都レイキャビクにあるアイスランド国立博物館に寄贈した。

しかし博物館側は数年後に「館内での保存は適さない」として、ヒェルトゥルさんに寄贈品を返却したそうだ。

ヒェルトゥルさんは、博物館スタッフとのやり取りについてこう語っている。

「博物館のスタッフはチーズバーガーとフライドポテトを捨ててもいいかどうかを私に聞いてきましたが、これは歴史的な価値があるものだと思い『ノー』と返事をしたのです。ただ、フライドポテトは来館者が少し食べてしまったと耳にしました。」

「今になって思えば、博物館側の判断は間違っていたということですね。だってハンバーガーは10年経ってもほとんど変わらないんですから。それ自体に食品保存料がたっぷり入っているんですよ。」

チーズバーガーとフライドポテトはその後、レイキャビクの「バス・ホステル(Bus Hostel)」にて展示された後、アイスランド南部の村にある、ヒェルトゥルさんの友人が経営するホステル「スノトラ・ハウス(Snotra House)」のガラスケースの中に落ち着いたようだ。

ちなみにガラスケースの上には英語で「ハロー! 私は2009年に販売された、アイスランド最後のマクドナルドのチーズバーガーです」「セルフィーを一緒に撮りましょう。タグ付けも忘れずに」とのサインが掲げられている。

オーナーのシッギ・シーグルドゥルさん(Siggi Sigurdur)は「ハンバーガーはいい年だけど、調子は良さそうだし、見かけだって悪くない。確かに面白いと思うけど、私たちはどんなものを口にしているんだろうって考えさせられるよね。なにしろカビは生えていないし、古くなっているのは包装紙だけなんだから」と苦笑する。

シッギさんによると、このちょっと変わったディスプレイを見ようと世界中から多くの人が集まってくるそうだが、同ホステルのウェブサイトではライブ配信も行っており、一日のアクセス数は多い日で40万を超えるのだという。

このニュースには「微生物が成長する十分な栄養が含まれていないってことよ」「放っておくとすぐ乾燥しちゃうよね。水分がないから、腐らないんじゃない」「恐ろしいわ」「こうなるとあのポテト特有の匂いもないのだろうね」「あと何年この状態が続くのだろう」「ファストフードはやっぱり食べたいとは思わない」といったコメントがあがっている。

画像は『7NEWS.com.au 2019年11月2日付「Decade-old McDonald’s meal remains almost completely intact in Iceland hostel」(Credit: Snotra House)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

この記事の関連ニュース