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【海外発!Breaking News】手術を受けた子供達のため絆創膏にキャラクターを描き続ける小児外科医(米)<動画あり>

TechinsightJapan 2020年1月23日 21時0分

このほどアメリカの小児病院が、過去10年間に起きた胸を打つ瞬間のトップ10をFacebookに公開した。その中で小児外科医が手術を受けた子供達のためを思い、絆創膏にキャラクターなどを描く姿を捉えた写真が人々の心を温かくしているようだ。『Metro』『FOX 35 Orlando』などが伝えた。

米オハイオ州にあるアクロン小児病院のFacebookで、今月1日に投稿された写真が10万件以上もシェアされ人々に感動を与えている。それは手術室で小児外科医のロバート・パリー医師(Dr. Robert Parry)がカラーペンを手にして何かを描いている様子があった。

パリー医師は子供達の手術後、彼らに切開した傷跡が見えないようにするため医療用の透明シートの絆創膏に可愛いイラストやキャラクターを描いていたのだ。同病院のFacebookには、パリー医師のひと手間について次のように綴られている。

「ペンはメスより強いとは言えないかもしれませんが、小児外科医のパリー医師は子供達にとって傷だけが手術をした記憶として残らないように、彼らのために少し作業します。パリー医師は子供達の好みそうなものや興味のありそうなキャラクターなどを(絆創膏に)手描きして子供達を驚かせるのです。」

今回の投稿には、多くの人からこのような称賛の声が寄せられた。

「他の医師も私の息子のために絵を描いてくれました。それを目にした時、私は思わず涙してしまいました。今もその絆創膏を大事にとってあります。」
「私の娘は9年前にこの病院でお世話になりました。手術跡に蝶々の絵の絆創膏があることに気づいた娘は、とても興奮していました。」
「パリー医師はとても愛情に溢れている。私の知り合いも彼のお世話になっているけど、医師という仕事でだけはなく患者をひとりの人間として扱ってくれる彼に感謝します。」

また同病院の公式ホームページ内にある2017年5月のブログには、8歳少年の右脇腹の手術跡に赤いランボルギーニが描かれた絆創膏を貼り、少年を笑顔にしているパリー医師の姿があった。彼の心遣いによって子供達が目を背けてしまう傷跡が見て楽しいものになったようだ。パリー医師は2011年から同病院に勤務しており、この当時で既に1万件以上の手術で子供達のためにイラストを描いていたという。

そんなパリー医師はメディアのインタビューに応じ、このように語った。

「どの子供達にとっても絆創膏は特別なものになるようです。私は描くこと自体を楽しんでいますが、他の医療スタッフもこれに加わることが好きなんですよ。」

ちなみにパリー医師のイラストは、5分ほどで仕上がるそうだ。しかし昨今、アメリカでは医師不足が問題となっており多忙を極めているであろう医師が多い中、子供達のことを思ってひと手間かけるパリー医師には、今もなお子供達の両親から感謝の言葉が届いている。



画像は『Akron Children’s Hospital 2020年1月1日付「#3. January 2017: Although the pen may not be mightier than the scalpel, pediatric surgeon Dr. Robert Parry always takes a moment to make sure a scar isn’t the only lasting memory of a child’s surgical procedure.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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