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【海外発!Breaking News】顔に腫瘍がある27歳女性、大好きなメイクで動画配信「本当の美しさとは…」(米)

TechinsightJapan 2020年2月4日 21時0分

米バージニア州に住むロンダ・マンリングさん(Rhonda Manring、27)は、幼い頃に「神経線維腫症1型(NF1)」と診断された。NF1は良性の皮膚腫瘍(神経線維腫)や骨の異常などを特徴とする病気で、3000~4000人に1人の割合で発生すると言われている。ロンダさんの場合は顔に小さな腫瘍ができ、それが年を重ねる毎に大きくなっていった。いじめられたことも多々あったというロンダさんが、このたび英メディア『Metro』などのインタビューに応じ“美しさ”について語った。

ロンダ・マンリングさんが「神経線維腫症1型(NF1)」と診断されたのは、まだ2歳の時だった。一緒に遊んでいた姉がロンダさんの顔の右側にできた小さなふくらみを発見し、その後の検査でそれが遺伝子の異常が原因で起こる良性の腫瘍であることが判明した。

顔の腫瘍は少しずつ大きくなっていったが、当時ロンダさんを診察した医師は「この病気の治療法は今のところありません。腫瘍は良性で特に大きな問題を起こすことはないでしょう。顔の腫瘍を切除することは危険なので、経過観察を続けましょう」と述べ、手術に関しては非常に慎重な姿勢を貫いた。

しかしロンダさんは腫瘍が原因でいじめに遭い、学校での楽しい記憶はあまりないという。また骨に異常が見つかり、これまでに5度も足を骨折するなど、身体のみならず精神的にも大変な思いをしたそうだ。

それでもロンダさんは「ポジティブでいることで困難を乗り越えてきた」と明かす。自称「メイクアップアーティスト」と語るロンダさんは、これまでの経験やこれからの夢について、次のように話している。

「今もそうですが、外出するとジロジロ見てくる人はたくさんいます。親が子供に『感染するからあの子には近づかないように』と注意するのを見たこともあります。学校ではあからさまに避けられ、友達もあまりいませんでした。それでも私を本当に理解して支えてくれた人がいて、その子たちとは今でも友達です。」

「つらい経験はたくさんありますが、私はもともと陽気な性格で外に出ていくのが大好き。そしてそんな私がはまったのがメイクだったのです。」

「鏡の前に座ってクリエイティブに色々なメイクをするのが大好きだし、そうすることでとてもポジティブになれるのです。何よりも嬉しいのは、真の私を見て、認めてくれる人がたくさんいることです。」

ロンダさんは現在、InstagramやFacebookにメイクのチュートリアル動画をアップしており、SNSでは気さくで飾らない彼女の素顔を見ることができる。現在Facebookのフォロワーは1万人を超えており、ロンダさんは「多くの人に自分のメイクを見てもらいたい」と語り、こう続けた。

「これまで一番つらかったことは、どんなに自分が内面を磨いても、外見だけで判断されてしまうことです。SNSでフォロワーが増えていることはとても嬉しいし、多くの人に私の病気について知ってもらいたい。この病気が感染しないこともね。また社会が基準とする“美しさ”とは何か、もう一度考えてもらえたらと思います。」

ロンダさんは今日もカメラに向かってメイクをし、「自分に自信を持つこと」「ポジティブに生きること」そして「美」について発信している。

画像は『Metro 2020年1月29日付「Woman with benign facial tumour embraces her differences and becomes makeup artist」(Picture: MDW Features)(Picture: MDWfeatures / @marvelousshelly)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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