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【海外発!Breaking News】パニック買い防止のため、デンマークのスーパーが考案「消毒剤を2本購入した場合は…」

TechinsightJapan 2020年3月23日 21時20分

新型コロナウイルスの影響により、世界中でトイレットペーパーや食料品のパニック買いが止まらない状態だが、デンマークのあるスーパーマーケットではハンドサニタイザーのパニック買いを防止するために考案した方法が人々の称賛を集めている。『The Local Denmark』『New York Post』などが伝えた。

人々のパニック買いが問題となっている昨今、デンマークでは今月13日から数日間は消毒剤やトイレットペーパーなどを買い求める客で溢れかえっていたという。ほとんどのスーパーマーケットではハンドサニタイザーなどの消毒剤やトイレットペーパーが品薄の状態になってしまったようだ。

しかしノルウェーとデンマークを中心にチェーン展開しているスーパーマーケット「メニー(Meny)」のフランチャイズ店で、デンマークの首都コペンハーゲンの郊外にあるヘレルプ店は違ったようだ。同店は需要が高まると見込んでいたハンドサニタイザーの価格にちょっとした工夫をした。

通常1本40デンマーク・クローネ(約636円)のハンドサニタイザーを2本購入すると1本あたりの価格が1000デンマーク・クローネ(1万5900円)になり、通常の25倍もの価格になるのだ。2本のハンドサニタイザーに2000デンマーク・クローネ(約3万1800円)を支払ってまで購入する客はほぼいないだろう。

通常価格で一家族1本のみの購入という方法をとるスーパーマーケットもあるが、海外ではマナーの悪い客は2本以上レジに持ち込み、店員に怒りをぶつけてそのまま押し切って購入する客も珍しくない。だがこのような方法では手も足も出ないと思われる。

同店のサニタイザーの価格表示がSNSに投稿されると、世界中から称賛の声が集まった。

「なんて、天才なんだ!」
「素晴らしいわ! 私はサンフランシスコに住んでるけどここ数週間パニック買いが止まらないのよ。」
「素敵なアイデア! イギリスのスーパーでも同じ方法をとって欲しい。とにかく商品棚はいつも空なの。トイレットペーパー、缶詰、パスタなどへこの方法を適用して欲しい!」

同店のオーナーであるラスムス・ヴェドビーク・ツェル氏(Rasmus Vejbæk Zerr)は、現状起きているパニック買いについて次のように述べている。

「デンマーク国内では現在、供給が病院に集中しているため、高齢者のために販売したいと思っている80%濃度のハンドサニタイザーがどこのスーパーも売り切れ状態でした。パニック買いが始まった当初は一時期、パン用のイーストとトイレットペーパーまで品薄状態でしたが、現在は元に戻りつつあります。」

「当店は他の商品でも価格に工夫を凝らしていますが、ハンドサニタイザーほど極端な値段はつけていません。たとえば1つ購入の場合は値引きした価格にして、2つ目を購入する場合は通常価格にするといったところでしょうか。私は人々に理解してもらうために閃いたことを実行することに決めたまでです。人々は立ち止まって考える必要があります。『たぶん、1本でもなんとかなるだろう』とね。」

画像は『Rasmus Vejbæk Zerr 2020年3月14日付Facebook「Vores nye prisstrategi på håndsprit betyder, at vi næsten havde til hele dagen.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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