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【海外発!Breaking News】施設入居中の祖父に“窓越し”に婚約を伝えた女性「どうしても会いたかった」(米)<動画あり>

TechinsightJapan 2020年3月22日 21時0分

「自分が婚約したことを、大好きな祖父に会って伝えたい。でも高齢の祖父は施設に入居中で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)がパンデミック(世界的大流行)の状態で外出は許可されない…」そんな状況に置かれた女性が、特別な方法で祖父と幸せをシェアし人々の心を温かくしている。

米ノースカロライナ州に住むカーリー・ボイドさん(Carly Boyd、21)は3月中旬、恋人のトレヴァー・セラーズさん(Trevor Sellers、25)からプロポーズを受けて婚約した。カーリーさんは早速家族や友人と嬉しいニュースをシェアしたが、どうしても会って婚約を伝えたい人がいた。それは同州ノース・ワカマーにある高齢者福祉施設に入居中の祖父シェルトン・マハラさん(Shelton Mahala)だった。

カーリーさんにとってシェルトンさんは家族の中でも特別で、事あるごとに頼りにしてきた存在だ。しかし87歳と高齢であることから、今の状況で施設からの外出は認められていなかった。しかし施設管理者のジェニー・パーネルさん(Gennie Parnell)の提案で今月16日、「窓越しであれば面会は可能」と許可が下りたのだった。

カーリーさんは当時のことを次のように語っている。

「施設から許可をもらい、建物の周りを走って祖父がいる部屋の窓の前まで行き、中にいるスタッフにブラインドを開けてもらったのです。その後、婚約指輪を指さして見せると、祖父は私が婚約したことにすぐに気付いてくれたのです。」

「祖父はとても喜んでくれて、何度も『結婚式はいつなんだい?』と聞いてきました。最後は私も祖父も『愛しているよ』と言葉をかけたのですが、その瞬間、ぐっと胸がいっぱいになってしまったのです。」

2人の面会に一役買ったジェニーさんは、「カーリーさんが外から指輪を見せてくれた時、シェルトンさんはベッドに横になっていたのですが、その後立ち上がると窓に近づいて行ったのです。カーリーさんが右手を窓にそっと置くと、シェルトンさんも自分の右手を合わせて応えていました。私たちも胸がジーンと熱くなりました」と振り返っている。

2人の様子を捉えた写真は同施設のFacebookに投稿されているが、カーリーさんの表情は今にも泣き出しそうで祖父への愛が溢れ出ている。おそらく2人はハグをして「婚約おめでとう、カーリー」「ありがとう、グランパ」と嬉しさを分かち合いたかったのだろうが、それができないもどかしさと切なさ、そして愛をひしひしと感じるのだ。

看護師になるために勉強中だというカーリーさんは「誰にでも外に出て、週末は楽しみたいという思いがあるでしょう。でも人間関係を犠牲にして、社会的な距離を確保している人がいるってことを忘れないで欲しいの。感染から人々を守るには必要なことよ」と語り、今は人との接触を避けることが大切であると強調した。またトレヴァーさんとの結婚式については「できれば今年のクリスマス頃に挙げたいわ」と明かしており、夢を膨らませている様子だった。

なお、この投稿には「涙が止まらない」「悲しいけど、美しい」「こういう思い出は絶対心に残るんだよ。おめでとう」「この子はおじいちゃんが本当に好きなのね」「泣いてしまった。私は昨年、祖父と大好きな祖母を亡くしたの。父は12年前に埋葬したわ。家族が生きているうちに、たくさん楽しんで!」「おじいちゃんが外に出られるようになったら、思いきりハグしてあげてね」「お幸せに」といったコメントがあがっている。



画像は『ABC News 2020年3月18日付「Woman surprises quarantined grandpa with engagement news through nursing home window」(Courtesy Premier Living & Rehab Center)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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