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【海外発!Breaking News】電線にぶら下がる9歳少女、地上15mから助けを求める(インドネシア)

TechinsightJapan 2020年4月23日 21時30分

インドネシアのバンテン州の都市タンゲランで、9歳の少女が地上15mの高さにある電線にぶら下がり、助けを求める動画がSNSで話題になった。少女は作業員らが電線工事をしている付近で遊んでいた際に誤って引き上げられてしまった。その後近隣住民たちによって無事救護されており、命に別状はなく軽傷で済んだという。『The Jakarta Post』『The Straits Times』などが伝えている。

9歳の少女が電線にぶら下がったまま助けを求める動画がSNSで拡散され、大きな話題になった。この事実を受けて、タンゲラン災害軽減庁(Tangerang Disaster Mitigation Agency/BPBD)の緊急・物流責任者Kosrudin氏がTwitterで詳細を説明した。

事故は現地時間16日の午後、作業員が高電圧(EHV)電線の取り付け工事を行っている間に起こった。少女はこの作業現場付近で友人と遊んでいたという。少女は低い場所にあった電線にぶら下がっていたが、彼女の存在に気付かなかった作業員が電線を引き上げ続け、ついに地上15mの場所でぶら下がってしまった。

Kosrudin氏は「電線工事をしていることを知らなかった少女は、電線が低い場所にある時にぶら下がって遊んでいたようだ」と述べている。

その様子を捉えた動画で、少女は「助けて、これ以上もたない。下に降りたい」と叫んでおり、駆けつけた近隣住民たちは少女の下にマットレスなどを置いた。少女はマットレスの上に落ちたが命に別状はなく、その後すぐに病院に搬送された。

この件について、国営電力会社PLNタンゲラン支店のRizki Aftarianto氏は謝罪したうえで「今後は、作業現場での監督を一層強化する」と述べ、子供を作業現場付近で遊ばせないようにと地域の住民に呼びかけた。

17日に公開されたこの動画はTwitterで大きな話題となり、再生回数は145万回以上を記録、以下のようなコメントが寄せられている。

「建設現場での事故がなぜ多いのかって不思議に思うなら、この映像が明らかな証拠だ。つまり建設現場は、公共の安全を考慮していないってことじゃないか?」
「子供を監視していなかった親にも責任がある。工事現場には子供が集まってくる。作業員が重くて危険な装置を使用している間もだ。子供達が見たり触ったりして、事故につながるんだ。」
「少女がぶら下がっていたのに気が付かなかった? どうせ作業員はスマホの画面にでも夢中になっていたのでしょう。注意していないから、電線を上まで引き上げたのよ。」

さらに動画は「フェイクではないか」と疑う声もあがってしまったことで、タンゲラン災害軽減庁の代表者が改めて詳細を発表したという。

Yang punya anak kecil, anaknya jangan "dilepas" ya.. pic.twitter.com/zXcQGSLC7z— 😹😹😹 (@sushiaftergym) April 17, 2020

画像は『@sushiaftergym 2020年4月17日付Twitter「Yang punya anak kecil, anaknya jangan “dilepas” ya..」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)

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