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【海外発!Breaking News】在宅勤務が可能か上司に相談した女性が解雇される 緊急事態宣言の都市で(米)

TechinsightJapan 2020年4月25日 21時30分

世界各国の多くの都市に緊急事態宣言が出され、従業員に在宅勤務を促す企業も増えつつある。ところが世界で最も感染者が多いアメリカで、会社勤務の女性が上司に在宅勤務が可能か相談したところ、その数日後に解雇されてしまったという。『KFOR.com』『WHP』などが伝えている。

米オクラホマ州オクラホマシティ在住の3児の母親であるブリトニー・キングさん(Brittney king)は、信用報告書修復サービスの大手「Progrexion社」のコールセンター部門に勤務していた。しかしブリトニーさんは、先月に解雇されてしまったという。

オクラホマシティは先月15日に緊急事態宣言が発令され、多くの人が自宅で過ごすことを余儀なくされた。ところがブリトニーさんはその後も会社に出勤する日々を送っていた。社内では何人か体調を崩している人もおり、自分がウイルスに感染した時の子供達に対するリスクについて考えるようになった。

そこでブリトニーさんは、会社の経営陣に従業員が在宅勤務できるような方法があるかどうか尋ねたという。数日後にブリトニーさんはオペレーション・マネージャーから連絡を受けたが、この時点であまり期待できる回答は得られなかったようだ。

「マネージャーはまず私に『この件はちょっとスムーズには行かないだろう』と話してきました。そしてこのまま出勤するか、辞表を出すかどちらかになると言われたのです。」

ブリトニーさんは会社に「辞めるつもりはないため、在宅勤務が可能になるまで待つ」と伝えたが、その後彼女は解雇されてしまった。

しかしブリトニーさんが解雇された2週間後に会社は方針を変え、コールセンター部門を一時閉鎖して全従業員へ自宅勤務の要請を出したのだ。ブリトニーさんはこの会社の対応に動揺を隠せなかったという。

どうやらブリトニーさんがオペレーション・マネージャーから連絡を受けた1時間後に社内会議が行われ、従業員の在宅勤務に向けて準備が行われていたようだ。

納得がいかない形で解雇されたブリトニーさんだが、「自分と家族の安全を守るために取った行動について、後悔はしていない」という。そして「私には83歳の祖母もいますが、彼女の食料品と生活必需品を調達するのは私しかいないのです。なので私はリスクを冒すことはしたくありませんでした」と明かしている。

画像は『WHP 2020年4月6日付「Woman claims she was fired for asking to work from home during virus outbreak」(Courtesy of KFOR, Tribune, CNN Newsource.)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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