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【海外発!Breaking News】中国の水族館、魚に人名を書いて「あなたの名字が見つかるかな?」SNS大炎上

TechinsightJapan 2020年4月28日 13時30分

中国の水族館が多くの来園客にアピールするため展示水槽に入れた魚に人の名前を赤でペイントし、SNSが大炎上している。「管理する側の都合で何をしてもいいのか」という怒りの声を『Global Times』『蘋果日報』などが伝えた。

問題になっている水族館は貴州省貴陽市にある「貴州城極地海洋世界(Guizhou Polar Ocean World)」で、観賞魚のクリーム色の身体には大きく赤い文字が描かれている。『蘋果日報』によると、それらは“陳”、“張”、“吳”、“王”といった中国で数が多い人の名字だそうで、展示水槽の上部には「あなたの名字が見つかるかな?」と書かれたボードまで設置されているのだ。

この水槽の写真は中国のSNS「Weibo(微博)」などでシェアされて拡散し、「これは虐待」「こんなことをして、魚が病気にならないの?」と水族館を非難するコメントが殺到。あまりの反響の大きさに、地元メディア『The Guiyang Evening News』が水族館を取材したが、スタッフの1人はこう述べている。

「この水槽は水族館の端に位置しているため、立ち止まって魚を見る人があまりいません。これは写真を撮ったり、エンターテインメントとして楽しんでもらおうと考えた苦肉の策です。またゲーム的要素を取り入れたのは、より多くの子供たちに海の生き物に興味を持ってもらいたいという意図があるのです。」

「『病気にならないか』とのご指摘を受けましたが、赤い色は食用色素なので、時間が経てば消えてしまい、魚に害はありません。」



しかしながらこの説明は火に油を注ぐ結果となり、SNSでは「食用って、人間に害がないってだけでしょう。魚への影響はわからないよ」「これは許されることではない」「海洋生物の保護などについて教育する立場の水族館が、これでは子供たちに悪影響を与えるだけ。こんなことはちっとも良いとは思わない」「すぐにやめるべき」と大炎上し、逆の意味で注目を浴びてしまったのだった。

ちなみに2019年には、アメリカのトリミングサロンのオーナーが、飼い主の許可を得ずに犬を蛍光色に染め飼い主の怒りを買っている。またフランスの動物園では、来園客がシロサイの背中に自分たちの名前を大きく書いて非難の声があがっていた。

画像は『Daily Star 2020年4月24日付「Aquarium in China sparks fury for writing names on fish to ‘attract visitors’」(Image: Asiawire)』『蘋果日報 2020年4月25日付「【海洋館虐魚?】血紅鸚鵡魚身「紋」百家姓 本港「魚博士」:啲魚會痛㗎」(互聯網)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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