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【エンタがビタミン♪】芸能界から「右も左も関係ない」検察庁法改正案に抗議ツイート続々「三権分立カレー」まで登場

TechinsightJapan 2020年5月11日 16時40分

安倍内閣による「検察庁法改正案」に対して抗議するハッシュタグ「#検察庁法改正案に抗議します」がTwitterで投稿されてトレンド1位となる勢いだ。アーティストや俳優、漫画家、脚本家、お笑い芸人からのツイートも多く「右とか左とか関係なくダメでしょ」と訴える声があるなか、思いを込めた「三権分立カレー」まで登場した。一方では日本における「俳優やタレントが政治について語るな」という風潮に対して、海外では俳優も率直に政治批判することから「もっとロバート・デ・ニーロみたいな人がいていい」との声も見受けられた。

俳優の城田優はTwitterで「#検察庁法改正案に抗議します」とともに「大事なことは、ちゃんと国民に説明してから、順序に則って時間をかけて決めませんか? そんなに急ぐ必要があるんですかね」と疑問を投げかけ、いきものがかりの水野良樹は「どのような政党を支持するのか、どのような政策に賛同するのかという以前の問題で、根本のルールを揺るがしかねないアクションだと感じています」と訴えた。

またドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』、『アンナチュラル』などで知られる脚本家・野木亜紀子さんやシンガーソングライターの谷山浩子は「右も左も関係ない」「民主主義を愛する日本国民ですよ。左右ではなく問題を知って判断してほしい」、「政党を支持してるとかしてないとか、政治に関心があるとかないとかも関係なく、さすがにこれはどこから見てもダメでしょう」との趣旨で抗議していた。

そんななかで劇団・演劇弁当猫ニャー旗揚げに関わり、最近ではNHK連続テレビ小説『半分、青い。』、TBSドラマ『G線上のあなたと私』などに出演した女優・池谷のぶえがTwitterに「願いをこめて、朝から、三権分立カレーにしてみた」と手作りカレーを披露したところ、斬新な主張の仕方に「美味しそうだし正しいし。#検察庁法改正案に抗議します」、「カレーで表現とは流石です のぶえさんの『しなやかさ』が大好きです」と反響があった。

そもそも安倍内閣による「検察庁法改正案」は、なぜ批判されているのか。検察官の定年は検察庁法で63歳と規定されており、過去に一度も延長された例はない。ところが安倍内閣は今年の1月に検察ナンバー2とされる黒川弘務検事長(63)の定年延長を閣議のみで決定した。そのことで「安倍首相や菅官房長官に近しく都合のよい黒川検事長が検事総長になる布石を打った」「黒川氏を“守護神”として検察トップの検事総長にするための定年延長ではないか」などと憶測が飛んでいた。

さらに朝日新聞記者・三輪さち子氏はTwitterで5月10日に「検察官の定年を65歳に引き上げることではなく、政権の判断で主要ポストの検察官を63歳以降も職にとどまらせたり、辞めさせたりできるようになることが問題」だと指摘。ミュージシャンの世良公則は「検事長らの定年延長の判断を内閣や大臣に委ねる事は検察の政治的中立性や独立性を脅かすのでは無いか。そこが論点だと理解している」とツイートした。

3月頃から疑問視する声が上がっているにもかかわらず、国会にて5月8日より「検察庁法改正案」の委員会審議が与党の強行という形で始まったため「#検察庁法改正案に抗議します」のツイートが飛びかう事態になったのだろう。

またきゃりーぱみゅぱみゅが10日に、「桜を見る会と検察庁法改正案 相関図」というネット上で見かけるイラストとともに「#検察庁法改正案に抗議します」を投稿したところ、「自分も同感です!!」、「勇気ある一言。若者が言ってくれる事に感謝」という声が寄せられるなか「マジっすか? 何かの間違いでは? マジだとすればですが このような事柄には関わらない方が良いと思う」、「わ~突然の政治的ツイート(笑)事務所からやれって言われたんでしょうね…コメント付けないのは正解だと思います」という批判があった。

思わぬ騒動となりきゃりーは当該ツイートを削除。11日朝にTwitterで今回の発言について「コロナの件で国民が大変な時に今急いで動く必要があるのか、自分たちの未来を守りたい。自分たちで守るべきだと思い呟きました」、「そして若い方でもわかりやすいように画像を掲載させて頂きました(この画像は間違えてる等の指摘も頂きました。ごめんなさい)」との趣旨を説明した。すると今度は乙武洋匡氏が「きゃりーぱみゅぱみゅさんへの暴言を、絶対に許してはいけない」と訴え波紋を広げている。

映画『ギャングース』、『AI崩壊』などで知られる入江悠監督は「いまだに俳優やタレントが政治について語るなという変な抑圧がありますが、勇気もって発信された方には心より連帯を表明します」とツイートしており、「日本にはもっとロバート・デ・ニーロやクリス・エヴァンスがいていい」と願っていた。

俳優で監督のロバート・デ・ニーロはアメリカのトランプ大統領をこれまでに「人種差別主義者」「詐欺師」「ファシスト」などと批判して話題になり、俳優のクリス・エヴァンスは2016年の大統領選でヒラリー・クリントン氏を支持して以降トランプ大統領を批判するツイートを続けている。

画像は『池谷のぶえ 2020年5月10日付Twitter「願いをこめて、朝から、三権分立カレーにしてみた。」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)

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