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【海外発!Breaking News】赤ちゃんコアラ、母の日直前に袋から初めて顔を出す(豪)<動画あり>

TechinsightJapan 2020年5月11日 15時40分

オーストラリアのシドニーにある動物園で今月7日、コアラの赤ちゃんが母親の袋から初めて姿を現し「一足早い母の日のサプライズ」として話題になった。『FOX 10 Phoenix』などが伝えている。

豪ニューサウスウェールズ州シドニーにある「ワイルドライフ・シドニー・ズー(Wild Life Sydney Zoo)」で今月7日、生後7か月半のジョーイ(赤ちゃんコアラの総称)が母親の袋から初めて顔を出した。

動物園によると、母親の“イルカ(Iluka)”は2015年生まれで、同園のコアラの中でも最もエネルギッシュな1頭なのだそう。ジョーイのキュートな姿は同動物園のFacebookでお披露目されており、9日には親子の動画も公開されている。

動画では、ジョーイがイルカの腹部を掴んで周囲を興味深そうに眺めたり、背中にしがみついて自分の腰を叩いたりする可愛らしい姿が映し出されており、「イルカ、母の日おめでとう」とのコメントが多数あがっているようだ。

ジョーイはすでにユーカリの葉を食べ始めるなど活発に動き始めており、数か月をかけて母親から生活の知恵を学び、1年ほどで自立できるようになるという。一方のイルカというと、ジョーイの身体に手を回して我が子を守るような仕草をみせたり、時にはギュッと抱きしめたりするなど、母親としての自覚もバッチリで子育てを楽しんでいる様子だ。

専門家によると、メスのコアラは3~4歳になると多くて毎年、個体によっては2~3年に一度子供を産み、妊娠してから約35日で出産するそうだ。産まれたばかりの赤ちゃんの体長は2センチで体重は1グラムもなく、母親の袋の中で6~7か月を過ごしてからやっと姿を現すという。ただ1歳くらいまでは母乳を飲み続けるため、イルカはしばらくは子育てに追われることになる。

なお国際動物福祉基金(IFAW)は、昨年9月から続いた森林火災によりオーストラリアでは約6千頭のコアラが尊い命を落としたことを報告していた。またオーストラリア・コアラ財団(The Australian Koala Foundation)は、国内の野生のコアラの生息数を10万匹未満と見積もっており、4万3千頭まで減少した可能性もあることを示唆している。

暗いニュースが続く中での愛らしいジョーイの登場は、動物園だけでなくオーストラリアの人々に多くの笑顔を届けたようだ。



画像は『WILD LIFE Sydney Zoo 2020年5月9日付Facebook「Iluka the koala and now first-time mum has welcomed an adorable joey, just in time for Mother’s Day and… it’s a girl!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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