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【海外発!Breaking News】“スター・ウォーズの日”にコスプレした女性「武装している」と通報され身柄を拘束(カナダ)<動画あり>

TechinsightJapan 2020年5月12日 21時37分

映画『スター・ウォーズ』シリーズに登場する銀河帝国軍の白い武装兵士“ストームトルーパー”はコスプレでも人気だが、このほどカナダでストームトルーパーに扮した女性が警察に通報され、身柄を拘束されてしまった。原因は彼女がプラスチックでできたおもちゃの銃を所持していたためという。『CBC.ca』『National Post』などが伝えている。

カナダのアルバータ州レスブリッジに今年1月末にオープンした「Coco Vanilla Galactic Cantina」は、映画『スター・ウォーズ』やマーベル、ディズニーの映画をテーマにしたレストランだ。しかし昨今の新型コロナウイルス感染拡大の影響で、現在はテイクアウトとデリバリーのみの営業で何とか切り盛りしていた。

今月4日の「スター・ウォーズの日」のこと、19歳の女性スタッフが客寄せのために店の前でストームトルーパーに扮して走行中の車や通行人にレストランの宣伝をした。ところがこの女性スタッフのもとに現れたのは、客ではなく数名の警察官だった。

どうやらレスブリッジ警察に「武装している人がいる」と通報が入り、警察官らが駆けつけたようだ。驚いた女性スタッフは、誤解のないように手に持っていたおもちゃの銃を地面に捨てて両手をあげたが、警察官はさらに彼女に向かって「地面に伏せるように」と指示した。しかしストームトルーパーのヘルメットを被っている女性は、警察官の言っていることがよく聞こえなかったようだ。

しばらくして警察官の指示が聞き取れた女性は地面にひざまずいた。その時、異変に気づいたレストランのオーナーであるブラッドリー・ウォーレンさん(Bradley Whalen)がその警察官に向かって「本気かよ! 彼女が持っているのはおもちゃの銃だ」と叫んだ。

しかし警察官らは女性の頭を地面に強く押し付けたうえに手錠をかけ、そのまま身柄を拘束した。この様子を車で通りがかった男性が動画撮影してSNSに投稿したことにより、動画を見た多くの人が警察の対応に疑問を持ったようだ。レスブリッジ警察では「女性はすぐに武器を捨てたが、地面に伏すように指示したのに従わなかった」と話している。

一方でブラッドリーさんは、警察の「指示に従わなかった」という主張に反論し、女性がストームトルーパーのヘルメットを被っていたために声が聞こえづらく、コスチュームのせいで身動きがうまくとれなかったため地面に伏すまで時間がかかったと説明し「このコスチュームは座るのですら難しいし、これは装着まで20分もかかるんですよ」と語った。

さらにブラッドリーさんは、警察官が乱暴に扱ったため女性は「鼻から流血し声をあげて泣いていた」と明かし、レストランの前では当時『スター・ウォーズ』のテーマ曲が流れており、事を大きくするようなことは避けられたと主張している。警察官の行為については、今後の対応を弁護士に相談するなどして検討するとのことだ。

身柄を拘束された女性は起訴されることはなかったが、皮肉なことに彼女は『スター・ウォーズ』のファンではなかったようだ。ブラッドリーさんは「これからも彼女はスター・ウォーズのファンになることはまずないだろう」と話している。



画像は『CBC.ca 2020年5月9日付「Stormtrooper attracts the wrong kind of force as Star Wars promotion takes a turn」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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