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【海外発!Breaking News】30キロの腫瘍を抱える34歳男性「普通に暮らして両親を幸せにしたい」(インドネシア)<動画あり>

TechinsightJapan 2020年6月9日 5時45分

30キロもの腫瘍を抱え2年前から自宅に籠るようになったインドネシア在住の34歳の男性がメディアの取材に応じ、「歩くことも困難で、酷い痛みに苦しんでいる。外出することもつらい」と苦しい胸のうちを明かした。家族は日々の生活で精いっぱいで、手術をするお金がないのだという。『Barcroft TV』などが伝えた。

インドネシア・スマトラ島メダンに住むアンドリアディ・プトラさん(Andriadi Putra、34)は、末梢神経から発生する良性の腫瘍のひとつと言われる「神経線維腫症」を患っている。これは遺伝子変異により生じる非常に稀な疾患で、アンドリアディさんの腫瘍はここ2年で大きさを増し、今では歩くことさえ一苦労のようだ。

アンドリアディさんは、顔から大きくぶら下がるようにできた腫瘍についてこう語っている。

「私は10年前は建材店で働き、顧客に商品を配達する仕事をしていました。ちょうどその頃、地元の医師に診察をしてもらったのですが『手術が必要だが、相当量の輸血が必要となるのでかなりの費用がかかるだろう』と言われました。しかし家族は日々の生活だけで精一杯で、とても手術などできる状態ではありませんでした。それから10年、病院へは行っていません。」

実はアンドリアディさんが生まれた時に顔に小さなシミのようなものがあったが、両親は母斑だと思っていたそうだ。しかし11歳の頃からそれが大きく成長し、現在アンドリアディさんの胸や腹回りの腫瘍は約20キロ、顔や背中など身体全体では約30キロの重さになるという。

アンドリアディさんは「腫瘍が大きくなり過ぎたため腰痛が酷く、身体中が痛むのです。2年前には仕事も辞めました。呼吸が苦しくなることもあり、食事や話をすること、またベッドからトイレに移動することさえつらいのです。正直なところ自分でも怖くて仕方ありません。私の今の唯一の楽しみと言えば、携帯電話で遊ぶことですよ」と悲痛な思いを明かす。

アンドリアディさんの父イスメットさん(Ismed、60)の仕事はマーケットでの荷物の運搬で、一家の暮らしは楽ではない。母イライダさん(Eridah、52)は「息子にしてやれることは、日々の生活をサポートしてあげることくらいです。息子はフレンドリーで礼儀正しく、とても勤勉な子です。以前は家事の手伝いをしてくれましたが、今はそれもできなくなってしまいました」と悲嘆に暮れている。

それでも「両親を幸せにしたい」と語るアンドリアディさんは、今後についてこう述べた。

「私の症状は悪化する一方ですが、家族や友人のサポートには感謝しています。ただこの辺りで自分と同じような症状を持つ人を見たことがなく、外出すると冷たい視線を感じます。そんな時には失望し悲しくなりますが、最近はずいぶん前向きに考えられるようになりました。今は忍耐強く祈りを捧げ、明るい未来が来ることを信じるしかありません。」

アンドリアディさんは将来、手術を受けて普通の生活ができるようになることを強く願っており、このニュースには「なんとかしてあげたい」「この男性のこれまでの人生を考えただけでつらい」「自分が金持ちだったら、手術を受けさせてあげられるのに」「ドクター、無料で手術をしてあげて」という声があがった。

そしてその声に応えるかのように今月初旬、アメリカ在住のメアリー・キーティングさん(Mary Keating)がアンドリアディさんのためにクラウドファンディングサイト「GoFundMe」を開設した。メアリーさんは「彼が痛みから解放され、第2の人生を歩むことができるよう1ドルでもいいから寄付をして下さい」と綴り、協力を呼びかけている。



画像2~4枚目は『The Sun 2020年5月7日付「LIVING HELL Man suffering from SIX-STONE tumour hanging from his face like a ‘trunk’ struggles to eat and lives in constant agony」(Credit: saddam husein)(Credit: Caters News Agency)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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