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【海外発!Breaking News】元聖職者81歳男性の遺産を同性婚の27歳夫が相続「遺産目当て」と非難の声(ルーマニア)

TechinsightJapan 2020年6月10日 5時46分

このほどルーマニアで、81歳の元聖職者の男性が亡くなった。男性は同性婚をしており27歳の夫がいる。この夫が男性の遺産を受け取ることになり、メディアが注目している。『The Sun』などが伝えた。

ルーマニアの首都ブカレストの病院で5月31日、イギリス出身のフィリップ・クレメンツさん(Philip Clements、81)が遺族の立ち合いもないまま独りでこの世を去った。亡くなったフィリップさんは発熱で病院に搬送され、そのまま昏睡状態に陥り亡くなってしまったようだ。

元聖職者だったフィリップさんには、引退後に所属教会の掟を破って同性結婚した54歳も年下のルーマニア出身のフローリン・マリンさん(Florin Marin、27)という夫がいるが、フローリンさんは昨今の新型コロナウイルスの影響のため病院に立ち入ることができず、フィリップさんの最期に立ち会うことができなかった。

フローリンさんはフィリップさんが亡くなってから2日間泣き続けたが、それ以降は泣くのをやめたという。その理由について、次のように語っている。

「フィリップは私が泣くことを望んではいませんでした。何があったとしても彼は人々に幸せであることを望んでいました。それに彼が亡くなったことで、自分が悲しむ姿を人に見せたくありませんでした。一部の人は悲しみに暮れた僕につけ入ろうとするでしょうし、人によっては他人の悲しみに幸せを感じることもあるでしょうから。」

フローリンさんはフィリップさんの夫であることから、彼の遺産として2人が住んでいた家とフィリップさんの保険金が約15万ポンド(約2045万円)、葬儀代1万ポンド(約136万円)、そして毎月2千ポンド(約27万円)の遺族年金を受け取ることになった。

カップルはフィリップさんが元聖職者で年齢差の同性婚ということもあり、テレビのトーク番組やメディアに登場することも度々あった。そのため今回、フローリンさんがフィリップさんの遺産を受け取ることに対しても多くの注目が集まっている。

特にフィリップさんの兄弟であるトニー・クレメンツさん(Tony Clements、71)はフローリンさんが「遺産目当て」だったと非難しており、こう話している。

「以前トーク番組に出演した時、司会者に『お金目当てですよね?』と言われてフローリンは否定していました。ですが、どう考えてみても若い彼が81歳もの老人に興味を持つとは思えないんですよ。それに私がフィリップの立場なら、同じ年代の人を探したでしょう。しかしフィリップは明らかにフローリンを愛していました。」

また他の兄弟も「フローリンはヒルが血を吸うように望むものを手に入れたんです」と揶揄した。

ちなみにフィリップさんとフローリンさんは同性愛者向けの出会い系サイトで知り合い、2017年4月に結婚している。当時イギリスに住んでいた2人はルーマニアに移住したが、結婚から5か月後にフローリンさんのゲイバー通いがきっかけで一度別れていた。



しかしフローリンさんは週に1度だけゲイバーに通うことをフィリップさんに許され、2人は再び一緒に暮らしていたようだ。『LifeDaily』では、2人は一緒に買い物や映画、旅行などに出かけ、お互いに笑って過ごす日々を送っていたと伝えている。

フローリンさんが純愛だった否かは本人にしか分からないが、聖職者を引退した後、同性愛者として自分らしく生きようとしたフィリップさんにとって、フローリンさんの存在は彼の最後の人生を豊かにしたことは確かなようだ。

画像は『The Sun 2020年6月5日付「SOB STORY Romanian toyboy, 27, insists ‘2 days of crying is enough’ as he lands £150k inheritance after death of vicar husband, 81」(Credit: Supplied)(Credit: BPM Media)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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