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【海外発!Breaking News】スクールバスに6時間置き去りにされた2歳児死亡 母親から連絡を受けるまで誰も気付かず(タイ)

TechinsightJapan 2020年8月18日 21時0分

タイの保育園で今月11日、2歳男児がミニバンに乗って登園し、6時間も車内に置き去りにされ死亡する事故が発生した。タイ南部のこの日の気温は32度、『The Sun』によると、車内温度は57度に達していた可能性もあるという。

事故が起きたのはタイ南部ナコーンシータンマラート県にある保育園で、2歳のノン・コンビン君(Nong Kongbin)が、朝7時半から午後1時半までの6時間ほどミニバンの中に閉じ込められた。

その日、ミニバンに乗っていたのは17人の園児で、運転手は「嵐が近づいていたので、子供たちを急いでバスから降ろした。ノン君が取り残されていることには気付かなかった」と証言。保育園のスタッフがミニバンから降車していないノン君に気付いたのは、母親のスワパット・ヨドマニーさん(Suwapat Yodmanee、26)から連絡を受けたのがきっかけだった。

スワパットさんはその日の昼頃、保育園から送られてきた写真をチェックしていてノン君がいないことに気付き、慌てて保育園に電話をした。そして自らも保育園に向かったが、ノン君はすでにマハラジ・ナコンシータマラート病院(Nakhon Si Thammarat Hospital)の集中治療室に搬送されていたそうだ。

発見当時、ノン君はすでに昏睡状態で、事故から3日後の8月14日に生命維持装置が外され死亡した。ノン君は肝臓や腎臓が働かなくなる臓器不全に陥っており、医師は家族に「最悪の事態を覚悟するように」と告げていたという。



この事故で保育園側は、遺族に慰謝料として1万バーツ(約3万4千円)を手渡していたが、地元警察はノン君が死亡したのはミニバンの運転手と担当教師の不注意や怠慢による「過失」が原因だとして捜査を進めている。

なお「ついうっかりしていた」「忘れてしまった」と、車内に子供を置き去りにする事故は後を絶たない。昨年9月にはアメリカで6度の流産後に授かった2歳児をベビーシッターが置き去りにし、また同年7月にもアメリカで父親が30度の真夏日に1歳双子を置き忘れて死亡させていた。

画像は『The Sun 2020年8月17日付「LEFT TO DIE Toddler, 2, dies after being left in 57C school bus outside nursery for six hours when driver forgot about him」(Credit: ViralPress)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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