Infoseek 楽天

【海外発!Breaking News】ビーチから流され浮き輪に乗り漂流する4歳少女 通りかかったフェリーに救助される(ギリシャ)<動画あり>

TechinsightJapan 2020年8月29日 15時20分

子供というものはいつなんどきも目が離せないものである。このほどギリシャで浮き輪に乗った4歳の少女が潮に流され漂流し、たまたま近くを通りかかったフェリーによって発見、救助されるという事故が起きた。『Marine Insight』などが伝えている。

8月24日のこと、ビーチでユニコーンの浮き輪に乗って遊んでいた少女が、両親が目を離した隙に強い潮流によってコリント湾(Gulf of Corith)沖まで一気に流されてしまった。スペインのメディア『El Confidencial』によると少女の年齢は4歳で、事故に気付いた近くの人がこの少女を助けようと試みたものの、追いつくことができなかったという。

両親の目の前で少女がどのようにして沖合に流されてしまったのかは明らかになっていないが、目撃者によると両親はパニックになりながらも、すぐにレスキューに助けを求めに向かったそうだ。

両親からの連絡を受けた港湾当局は、港の管理者の助けを経てすぐに近くの船へ事故を通達、少女の存在に注意を促した。

その頃、リオに向かって運航していたフェリー「Salaminomachos」が海の上に浮かぶ小さな斑点の存在に気付いた。そう、その遠くに見える小さな斑点こそ漂流していた少女だったのである。少女は不安定なユニコーンの浮き輪に乗ったまま、ビーチから約800m沖まで流されていた。

海の上の少女の存在に気付いたフェリーの船長グリゴリス・カルネジスさん(Grigoris Karnesis)は、船をゆっくりと少女に向かって進めたのち、静かに船を位置づけて停止させた。そして少女を海から引き上げるためにランプウェイを海面に降ろした。

船長はその時の状況について、以下のように明かしている。

「船がアンディリオ港に近付いた時、港湾当局から連絡が入ったんです。ビーチから潮流によって子供が流されたという連絡でした。こんなに小さい子だとは思いませんでしたけどね。」

「強い潮の流れのせいで、少女は恐怖に凍り付いていました。ユニコーンの浮き輪が沈んでしまうと大変なので、船の波紋が浮き輪に影響を与えないように、船をゆっくりと進めて配置したんです。」

「すべてがうまくいって本当によかったですよ。」

撮影されたビデオには、ユニコーンの浮き輪に乗ったピンクの水着姿の少女が徐々に船に近づいてくるとともに、船員たちが救助のために船着き場に集まる様子が捉えられている。

そしてゆっくりと波に揺られながら船へとたどり着いた少女は、両手を広げて降ろされたランプウェイにて待機していた船員によって勢いよく引っ張り上げられ、無事に救助されたのであった。

ちなみに少女を沖合まで運んできたユニコーンの浮き輪も一緒に引き揚げられたそうだ。少女はかすり傷ひとつなく、無事に両親のもとに戻ることができた。

実はこのビーチでの潮流による漂流事故はこの少女が初めてではなく、少女と同じく浮き輪に乗っていた高齢の男性が沖に流される事故が起きたばっかりであった。

8月に入ってからは、イギリスにて沖合に流された人が団結した人々によって救助されたり、アメリカで9歳の少年が海に飛び込み首の折れた父親を救出するなど、水辺における事故が増えている。

海や川など、水辺では安全に十分に配慮して楽しんでもらいたいものだ。



画像は『KYR News 2020年8月25日付「Little girl drifts out to sea on inflatable unicorn」』『Marine Insight 2020年8月26日付「Video: 4-Year-Old Girl On Unicorn Beach Toy Gets Drifted Into The Sea, Rescued By Ferry」(Image Credits: Petros Kritsonis - FACEBOOK)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 YUKKE)

この記事の関連ニュース