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【エンタがビタミン♪】有吉&マツコがネットの批判コメントに持論「『不快!』って言いたいだけ」「オシャレな奴いなくなった」

TechinsightJapan 2020年11月1日 13時52分

7月18日に急逝した三浦春馬さんの所属事務所が9月、所属アーティストや関係者に向けたネット上の誹謗中傷などに対して発信者情報開示請求も活用して責任を追及するとの声明を公式サイトに掲載した。そこまでネット上での辛辣な批判コメントが問題視されるようになった昨今、有吉弘行とマツコ・デラックスがテレビ番組で話した持論が視聴者から「まさに正論」と共感を呼んでいる。

10月30日放送のトークバラエティ番組『マツコ&有吉 かりそめ天国』(テレビ朝日系)で、視聴者による「ネットで怒る人が多い。よくそんなに熱量をもって怒れるものだ。皆他人のことを気にすぎでは」という声を紹介したところ、有吉弘行が「怒ってるのではなく憂さ晴らししているだけ。自分より下の奴を見つけたいだけ」と切り出してトークに火がついた。

有吉は2010年にTwitterを始めており、当初は一般のフォロワーと納得がいくまでやりとりしていたが、しつこく批判を続ける相手がいて「あれ? まともじゃないぞ。なるほどそういう人だ」と気づいたときから一般のコメントには返信するのをやめたという。そうした体験をもとにネット上の批判コメントにはいろいろと思うところがあるようだ。

批判コメントする人の心理を「怒ってるんじゃない。いじめたいだけ」という有吉の持論に、マツコもうなずいて「そんなに関心がないのに『私は怒ってるんです』『正義感で動いてるんです』と言いたいような感じ」と補足していた。

有吉によると最近は「不快!」や「ショック受けました」などと批判するのが流行っており、テレビを見て深い考えもなく反射的に「不快!」とコメントするような風潮だという。

しかしもし有吉が「マツコさん不快だな」と発言したものなら、そうした人たちが自分も「不快!」と批判したのを棚に上げて有吉を散々に叩くことだろう。そこまで分かっている有吉は、批判する人たちが自分の都合が良いように方向性を安易に変える姿勢を「ダブルスタンダード」だと指摘した。

ある時、有吉が「不快!」「謝れ!」など批判コメントを繰り返す人のTwitterアカウントを遡って見たところ、毎日10万円を10名に配っている“お金配りおじさん”ことZOZOの創業者で株式会社スタートトゥデイ代表取締役社長の前澤友作氏に「前澤さんお金下さい!」とコメントしていたそうだ。見事な手の平返しである。

Twitterを使っていないマツコ・デラックスの場合は、電子掲示板「2ちゃんねる」で批判コメントの変化を感じたという。

以前は気の利いたことを言いあって、悪口でもお洒落に腐す「オシャレ言葉遊び」的なところがあった「2ちゃんねる」だが、マツコがある事件に対するコメントの数々をじっくり読んだところ「オシャレな奴いねえな」と実感して「もうそんなに尊重しなくていいか」と価値観が変わったそうだ。

マツコが掲示板を見た事件と同じかは分からないが、「2ちゃんねる」絡みの事件と言えばお笑いタレント・スマイリーキクチに対して「キクチが殺人事件に関与していた」などのデマを投稿したところ、それに対する誹謗中傷により炎上したことでキクチが犯人のように扱われてしまった「スマイリーキクチ中傷被害事件」がある。ネット上の批判コメントがいかに怖いかを世に知らしめた事例と言えるだろう。

視聴者からはTwitter上で「マツコさんと有吉さんのSNSの向き合い方、とても共感するなあ。私も『自分の信じたいものを見る』を意識したら生きやすくなった」と反響があり、「ほんと有吉さんの言う通り」という人はもし自分が前澤社長だったら「誹謗中傷をするのが趣味だったり、誹謗中傷のつもりはなくても誹謗中傷と思われるような強い言葉ばかり使う人にお金をあげたくない」と主張していた。

また「以前見たのは有吉さんにしつこく悪態ついている奴がいて、有吉さんがたまらず返信したらそいつは『やったーリプ貰えた』って。そういう屑もいる」という声があれば、漫画家の鈴木秀吉さんは脊髄反射したかのように深い考えもなく「ダブルスタンダード」なコメントを繰り返す人について、「そう。意見の交換に意味はない。落ちてる空き缶蹴り飛ばす感じで話掛けられ『何で蹴るの』と聞くとたまに環境問題とか正義っぽい話される。で、マウント取れたらエロ画像とかに良いねしてる。真面目に話すと損をする」と評した。

ちなみに自身を誹謗中傷するネット上の書き込みを情報開示請求したところ105件が違法認定されたブロガーで作家のはあちゅうさんは、10月28日にTwitterで「最近流行りの『におわせ』という単語」を懸念する。

ご飯を作ったとツイートすれば「自炊アピール」、育児についてツイートすれば「ママポジション取りに行った」と批判するような表現を「すごく意地悪な考え方」と指摘するはあちゅうさん。それに近いものを感じるのが「におわせ」で、たまたま投稿がかぶったり、同じものを使っていたり、映り込んだりしたことを「意図的な『におわせ』呼ばわりして『におわせ女』ってレッテル貼るの、なんか怖いな~って思いますね」というのだ。

有吉弘行は「不快!」と批判するのが流行っていると話していたが、他にも軽い気持ちで使って人を傷つけている言葉があるかもしれない。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)

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