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【海外発!Breaking News】トイレの個室にタイマー設置 中国企業の厳しすぎる監視体制に非難殺到

TechinsightJapan 2020年11月6日 5時45分

中国のある企業が、従業員のトイレ使用時間が分かるように個室にタイマーを設置した写真がSNS上で拡散され大きな批判を浴びている。企業側はトイレの数が不足しているため、1人当たりの使用時間を減らすための取り組みだと説明しているが…。『It’s Gone Viral』『7NEWS.com.au』などが伝えた。

中国北京市に本拠地を置くショートビデオアプリ「快手(Kuaishou)」を提供する企業が、従業員用のトイレの個室にタイマーを設置しトイレ休憩の時間を削減する取り組みが行われていることが明らかになった。企業側は「トイレ休憩を短くすることで従業員の生産性を上げ、利益の向上を見込んで設置した」と主張している。

個室の上に設置された大きな画面には「使用中」の文字の隣にタイマーが並んでおり、個室のドアを開けるとタイマーが起動し、使用時間がリアルタイムで表示されるようになっている。あまり長居をすると気まずい空気となりそうだ。

複数並んでいる個室のうちタイマーは1つだけ設置されており、個室のドアには「タイマー計測試験中」と書かれた貼り紙があることから、試験段階であることが分かる。

この写真が中国版ツイッター「Weibo」で拡散されると、「労働者の権利を侵害している」「トイレの時でさえ自由になれないの?」など怒りに満ちた批判の声が集まった。一部のユーザーからは「トイレで長時間スマホをいじっている人もいるし、必要な取り組みかもしれない」と企業を擁護する声も見られたが、大半が批判のコメントになってしまったようだ。

これに企業側は「従業員の数に対して限られた数のトイレしかなく、従業員がトイレを使用する際に行列を作ってしまうことがあります。トイレの増設も考えましたがビルの構造的に難しいため、1人当たりの使用時間を減らして問題を解決しようと思い、タイマーを設置しました。私達はこれが適切な方法だと思っています。また仮設トイレの設置を考えており、いくつ必要になるか検討中です」と明かした。

ちなみにこの騒動の後、タイマーが撤去されたかどうかは明らかになっていない。

画像は『WhatsNew2Day 2020年11月2日付「Chinese tech company has been accused of ‘checking employees’ toilet breaks’ with timers」(Weibo)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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