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【海外発!Breaking News】「人食いワニ」と恐れられたナイルワニ“ヘンリー”が120歳に 平均寿命45歳を遥かに超える長生き(南ア)

TechinsightJapan 2020年12月22日 6時45分

野生のナイルワニの寿命は45歳と言われている。しかし南アフリカのクワズール・ナタール州にある「クロクワールド保護センター(Crocworld Conservation Centre)」には長寿のワニがおり、今年で120歳の誕生日を祝うこととなった。『News24』など複数のメディアが伝えている。

ナイルワニはサハラ以南のアフリカやナイル川流域、マダガスカルに分布している。ナイルワニは狂暴で、なんでも食べてしまう習性から年間200名の人々が命を落としていると言われている。南アフリカの隣国ボツワナのオカバンゴ・デルタで生まれたナイルワニの“ヘンリー”は当時、非常に獰猛で「マン・イーター」のワニとして人々から恐れられていた。子供を含め多くの人が犠牲になっていたため、ある部族がヘンリー卿に「このワニを捕まえてほしい」と頼んだ。ヘンリー卿は象ハンターとして名を馳せていたが1903年に見事ワニを確保し、捉えられたワニはヘンリー卿の功績を称えて“ヘンリー”と名付けられた。

その後、ワニのヘンリーは85歳となった1985年にクロクワールドに保護され、現在までに6頭のメスワニと暮らし、これまでに1万頭以上の子供を授かっている。現在のヘンリーは体長5メートル、重さ700キロという巨大な身体を持っており、訪れる人々の人気者となっている。

2017年には世界で2番目に長寿のワニとして紹介されたヘンリーは、今年120歳を迎えた。ロックダウンで閉園していたクロクワールドも9月21日に再開し、小学校が休みに入った初日の12月16日にはヘンリーの誕生日パーティが行われた。誕生日パーティでは職員や入園者にケーキがふるまわれ、ヘンリーには好物の肉プレートが提供された。獰猛と恐れられたヘンリーも今では穏やかな老後を過ごしている。

画像は『News24 2020年12月17日「KZN’s oldest crocodile | Crocworld celebrates Henry the Nile Croc’s 120th birthday」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)

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