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【海外発!Breaking News】ヘビの肉をジャーキーに、卵を使ってクッキーを作ったパイソンハンター(米)

TechinsightJapan 2021年1月3日 5時45分

アメリカでパイソン(ニシキヘビ)ハンターとして活躍する女性が、捕獲したビルマニシキヘビの卵を使用してクリスマスクッキーを作った。女性は捕まえたビルマニシキヘビをパスタのソースやジャーキーの材料として使用したことをSNSに投稿しており、ユーザー達は興味津々にその味についてコメントを寄せている。『New York Post』などが伝えた。

米フロリダ州エバーグレーズ在住のドンナ・カリルさん(Donna Kalil)は12月16日、自身のInstagramにクリスマス用のグルテンフリークッキーを作った写真を投稿した。ドンナさんは写真にこのような文章を添えた。

「明日、“ロッキーロード・チョコアーモンド・パイソンエッグ”のクッキーを食べに来てください。パイソンのジャーキーもご用意しています。」

丸型やヘビ型に焼かれたクッキーはマシュマロやチョコ、アーモンドを練り込んだ“ロッキーロード”フレーバーだというが、材料の中にビルマニシキヘビの卵を使用したと明かしているのだ。ビルマニシキヘビは東南アジアを原産とする外来種である。

クッキーを作る前に、ビルマニシキヘビの卵を凍らせてからバターと混ぜ合わせたというドンナさんは、「パイソンの卵は良いタンパク源になる」と話している。



ビルマニシキヘビは潜在的に水銀含有レベルが高く、摂取した際の安全性については定かになっていない。水銀は石炭の燃焼や採掘などにより大気中に排出され、長い年月をかけて海水やエバーグレーズのような湿地帯に溜まる。ビルマニシキヘビは水銀濃度が高いエバーグレーズでは天敵がいない頂点捕食者なので体内に大量の水銀が蓄積される。

ドンナさんは調理する前に家庭用の水銀測定キットでビルマニシキヘビに含まれる水銀の量をチェックしており、水銀蓄積量が少ないとされる6フィート(約182センチ)以下の個体を使用しているという。また日常的に食べるのも避けているようだ。

「ビルマニシキヘビの肉でジャーキーを作るのが好きなの。良いおやつになるから」と明かすドンナさんは、ジャーキーを作るためにビルマニシキヘビの肉を乾燥させる様子も投稿している。ビルマニシキヘビを調理する場合は圧力鍋に数分入れてから使うそうで、「上手く料理するには経験が必要だけど、調理しすぎないことが大切よ」とドンナさんはアドバイスする。



鶏の卵よりもやや大きいビルマニシキヘビの卵を手に入れたドンナさんは、クッキーの他にゆで卵やフリッターにして食したという。

ドンナさんの投稿にはユーザー達の反応も様々で「最高じゃん!」「どんな味がするんだろう?」といった声や、「申し訳ないけど、私は食べられないな」「ドンナさんのことは好きだけど、あなたの好みは好きになれないわ」と食べる前から拒否反応を起こしているコメントも見られた。



ちなみにドンナさんは、フロリダ州で2017年にスタートしたビルマニシキヘビの駆除プログラムに参加している。ペットとして飼われていたビルマニシキヘビが大きくなりすぎて捨てられてしまったことが原因で、同地域にてビルマニシキヘビが増加したという。1980年代頃から増え始め、この地域に上手く適合したことで今では頂点捕食者となってしまった。生態系を破壊しかねないこのビルマニシキヘビを、ドンナさんはこれまでに470匹も捕獲してきたそうである。

画像は『Miami Herald 2020年12月23日付「Python-egg Christmas cookie dough. Florida snake hunter-chef makes a special holiday treat」(ADRIANA BRASILEIRO)(COURTESY OF DONNA KALIL)』『Donna Kalil 2020年12月16日付Instagram「Heading out to hunt tomorrow with some fresh rocky road & chocolate almond python egg cookies And a new batch of python jerky.」、2020年10月18日付Instagram「My best batch yet!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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