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【海外発!Breaking News】寒さで凍えそうな迷い猫「中に入れて」と言わんばかりの表情で窓をノック(カナダ)

TechinsightJapan 2021年1月4日 21時0分

このほどカナダの動物保護施設が、2年前に寒空の中をさまよっていた迷い猫が今は幸せに暮らしているというストーリーを共有し、人々の心を温かくしている。猫は身体がボロボロになりながらも、ある家に助けを求めていた。『Metro』『Bored Panda』などが伝えている。

2019年2月14日のこと、カナダのケベック州に住むジャエルさん(Jaelle)は裏庭から奇妙な音がしたため気になって確認しに行った。すると窓ガラス越しに雪の中で凍えそうにしている猫がいた。猫はまるで「中に入れて欲しい」と言わんばかりの表情でガラス窓をノックするように引っ掻いていたそうだ。

ジャエルさんは見るからに弱り果てていた猫をすぐに家の中に入れた。また彼女は子猫を保護して救助する団体「One cat at a time」のボランティアスタッフだったことから、団体に連絡して協力を仰いだ。

同団体では子猫の保護を原則としているが、団体の代表であるマリー・シマールさん(Marie Simard)は、ジャエルさんから送られた悲しそうな表情を浮かべる猫の写真を見て保護することに決めたそうだ。



マリーさんはこの猫を動物病院へ連れて行ったが、驚くほど人懐こくキャリーケースへ自ら入り、病院ではリラックスした状態で検査を受けて始終喉を鳴らして喜んでいるように見えたという。

検査の結果、歯が腐った状態で身体中はノミや虫だらけだった猫は凍傷に加え噛まれたような傷があり、目に問題を抱えていた。推定6~7歳の雄と判明した猫は“アスラン(Aslan)”と名付けられ、そんなアスランにマリーさんはすぐに目と歯の手術を受けさせた。



アスランは血液検査の結果が良くなかったことから、マリーさんは「アスランがこのタイミングで保護されていなければ、生きて冬を越すのは難しかっただろう」と話しており、アスランについて次のようにも語った。

「アスランはあまりにもフレンドリーな猫だったので、野良ではなく迷い猫ではないかと思いました。でもアスランにはマイクロチップが装着されておらず、去勢手術も受けていませんでした。おそらく無責任は飼い主によって捨てられたのでしょう。猫が病気になっても動物病院に連れて行くお金の余裕が無い人のほとんどが、猫を捨ててしまうんです。」

その後アスランは新しい家族が見つかるまでの間、ジャエルさんが預かって世話をすることにした。そしてようやく新しい家族を探す準備が整った頃、マリーさんはジャエルさんから「アスランを正式に引き取りたい」と申し出を受けた。

ジャエルさんは“クレオ”と“ジャスミン”という2匹の保護猫を飼っており、当初はアスランを引き取るつもりはなかったそうだ。しかしアスランは2匹から離れず仲良く遊んでいる姿を見て、ジャエルさんはアスランに情が湧いてしまったようだ。

現在、ジャスミンは虹の橋を渡ってしまったが、クレオとアスランはいつも寄り添って仲良く暮らしている。2年前にジャエルさん宅のガラス窓をノックしていなければ、アスランの今の幸せはなかったことだろう。

画像は『Un chat à la fois / One cat at a time 2019年2月14日付Facebook「SVP cette publication date du 2019」、2019年2月26日付Facebook「Aujourd’hui, notre beau pacha Aslan subira sa chirurgie dentaire.」、2019年3月2日付Facebook「besoin d’aide」、2019年4月16日付Facebook』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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